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 墓石(チュームストーン)

うう、時間ないです(T_T)あとで加筆訂正します。


「着地成功!意外に時間かかったな」


 僕は華麗に地上に舞い降りると、マイとシャリーの方を向く。シャリーがギャーギャー喚くから降りて行くのに手間取ったのだ。


「ザップさん、しょうが無いじゃないですか。普通の塔の降り方では絶対ないですよ、あたしこう見えても大神官、インテリの常識人なんですから」


 インテリ?常識人?なんか自分の事にを勘違いしてるみたいだけど突っ込むのは勘弁してやる。シャリーは本当に高い所苦手みたいだからな。


「シャリーちゃん、もう降ろすわよ」


「マイ姉様、待って下さい、今度は腰が抜けました」 


 股の次は腰か。それにしてもシャリーはよく喋る、若い女の子って本当におしゃべりだ。


 僕たちは今、タワーがあった跡地に立っている。もしかしたら、タワーでバトルになるかもと思ってたので、少し拍子抜けではある。


「デル、ジブル、次は冒険者ギルドの建物に人が居ないか探ってくれ」


 召喚魔方陣の暴走で、もうじき迷宮から魔物が溢れてくるだろう。時間がない。


「わかりました」


 デルは建物に走って行く。


『私の扱いなんか酷くないですか?』

  

 袋の中のジブルがぼやく。


「しょうがないじゃないか、時間ないのにお前、ボロボロ崩れるから」


『うう、仕方ないですね。しばらく体を見ててくださいね遠視リモート・ビュー


 ジブルは大人しくなったので、多分魔法で冒険者ギルドの建物、墓石チュームストーンの中を探ってるのだろう。


 骸骨と墓石、ベストマッチだな。


「ザップ兄様、建物の中には多分誰もいないです」


 デルが戻って来て答える。


 しばらく待つが骨からは何のリアクションも無い。しばらく待つ。


 それにしてもジブル遅いな?


『お待たせしましたー!ざっとですけど隅々まで見てみましたけど、誰も居なかったです』


 『ざっと』と隅々、明らかに矛盾してる気もするが、今は時間が惜しい。


「解った。ありがとう。みんな離れとけ」


 僕はギルドの建物、墓石のそばに行くと、まるっと建物全てを収納に入れる。まるで元々何も無かったかのように、ぱっと消える。もし人が居たら落ちてくるかもと身構えてたが、誰も落ちて来ない。


 そして、次は迷宮の入り口の大地にぽっかり空いた穴のそばまで行く。


 墓石のだいたいの大きさを加味して後ろに下がり、仲間たちが範囲に入って居ないことを確認して、迷宮の入り口に墓石と呼ばれる巨大な建物を出現させる。


 横向きに!


 ズズズズーン!!


 大地を揺らし、地響きを立てて、迷宮の入り口には蓋が出現した。多分、入り口では落磐とかも起こっているのでしばらく魔物が出て来る事はないだろう。


「ザップ……ワイルドすぎ……」


 駆け寄って来たマイが呆気にとられて僕を見てる。


 

 

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