噴水のプールにて
「なにこれ、噴水?飲めるのかなぁ?」
ミノタウロス王の持ってたハンマーとドロップしたスキルポーションを収納に入れて部屋のつきあたりの扉をくぐると、しばらく通路で、また扉があり、開けると小部屋で中央に噴水がある。
「飲めるわよ、とってもおいしいわよ」
ルルさんの言葉を信じて、噴水に近づく。中央の穴から勢いよく水が噴き出していて、それを囲むプールに水が落ちるようになっている。
ここでちょっとした疑問を感じる。プールから水は流れ出ていないのに水位が増していない。見渡しても水がはけてる場所もない。噴水の水が落ちる所にザップのポータルを見つける。と言うことはいつでも僕の収納からこの水を出す事ができるという訳か。
ザップもここに来たんだな。
少し不審な所もあるが、魔法だろうという事で解決して水を両手で掬って飲む。ひんやりとしててスッキリとした味だ。なんか元気になった気がする。
もういっぱい掬う。
ドンッ!
「うばばばばばっ!」
誰かが僕の背中を押して、僕は盛大にプールに突っ込み大量に水を飲む。しかも冷たい。胸の所がきゅっとなる。
「なにするんですか!」
声を少し荒げて振り返るとデルさんがニタニタ笑っている。しかもいつの間にか脱いだのか、下着だけになっている。その横でルルさんも服を脱いでいる。
「せっかくだから水浴びしたいなーって思って」
どばしゃーん!
デルさんは言うなりプールに飛び込んで来る。
「あーあ、水着持ってくればよかった」
下着だけになったルルさんは温泉に入るかのように少しづつ入ってくる。
僕はそのルルさんの手を強引にひっぱって引きずり込む。
「キャッ冷たい!ラパンちゃんなにするのよ、ブラ外れそうになったじゃないの!」
ルルさんは胸をおさえて抗議する。そこに隠されている怪物を一度は見てみたい。
「なに言ってるの?女の子同士だし服脱いじゃったらいいじゃない。乾かすの大変だよ。僕なんて全身ずぶ濡れだし……」
「そうね、けど、ラパンちゃんってザップ兄様な訳で、さすがに全裸はちょっとね」
デルさんはそう言ってるけど、ほぼほぼ透けてるんですけど。
「と言うわけで、ラパンちゃんは服を脱ぎたいみたいだから、デルやるわよ!」
「りょーかい!」
「ま、待って、やめて、やめてーっ!」
ルルさんとデルさんが襲いかかってくる。
僕は抵抗虚しく、しばらく後には僕は金色のパンツだけになっていた、
僕たちはしばらくプールで戯れて、体もさっぱり綺麗になった。