中華まんの下克上 前
「まちなさい!」
見た目幼女の導師ジブルがストップをかける。僕たちの四人の目の前には四種の中華まんが並んでいる。肉まん、あんまん、ピザまん、カレーまんだ。アンが中華まん食べたいと駄々をこね、マイが買ってきた。
「邪魔するなら、ジブルごと食べますよ」
アンの目がギラリと光る。ジブルもまだまだだな。動物は食事をお預けさせると凶暴化する事もあるのに。テーブルにジブルが新たな皿を出す。緑色の丸っこい中華まん。最近見た事あるが手を出した事がないやつだ。
「それって緑茶まんか?」
「そんなザコまんじゃないわよ。新商品のすりおろしワサビまんよ。中にはワサビしか入ってないわ」
ザコまん……きたねー言葉だな。
「王者は肉まんだから、二位を当てなさい。最下位を引いたら、このワサビまんが罰ゲームよ。私は結果を知ってるから三人で選びなさい」
見た目幼女のくせになんでこんなに偉そうなんだ?
「えっ、それってご褒美ですよね。めっちゃ美味そうな匂いしてるじゃないですか?」
味オンチのドラゴンは気付いてないみたいだが、ワサビまんから出る湯気がおかしい。目に浸みる。多分食ったら、ドラゴンでも泣くと思うぞ。
「あたしはそれ、無理ね。けど、問題ないわ。だてにいっぱい中華まん食べてないから」
「まあ、そんなザコまん食べても問題ないですが、勝負なら受けてたちます。二番人気なんて決まってるじゃないですか。古来から伝わる中華まんの双頭の一角、あんまんに決まってますよね。同じ名前ですし」
アンはザコまんって言葉気に入ったみたいだな。ジブルにはアンの前では変な言葉を使わないように言っとこう。教育に悪い。そういえば、中華まんって歴史が古いって聞いた事がある。けど、今の形のが出てきたのは百年くらい前じゃなかったかなー。
あんまん、確かにアンってつく。けど、『まん』はなんなんだ? ツッコんじゃダメなやつだ。マイに制裁される。
「あたしは、ピザまんね。街中歩いてると、よく若い子が食べてるから。それにピザまん好きだし」
マイも十分若い子だと思うんだが。
「ん、じゃあ、俺はカレーまん確定か?」
ここでよく考えてみる。結果がわかりやすかったら、ジブルがわざわざ問題にしないだろう。だからあんまんは無しだ。と言う事は、カレーまんとピザまんの一騎打ちか。確か古いのはカレーまんのはずだ。そしてピザまん。カレーとピザ。人気があるのは当然カレー。年配の人とかはチーズも消化しにくいしピザ自体をあんま食べないはずだ。国民的な人気食のカレーの方が人気あるはずだ。
「まあ、いいだろう。カレーは最強だ。何に混ぜても美味い」
とは言いながらも、僕はカレーまんを食べた事は無い。だって、並んでるの見たら、やっぱり肉まんに手を出しちゃうよね。
私も肉まん派です。昔はピザまん、カレーまんの方が値段が高かったような気がするんですが、いつの間にか、肉まんが一番値が張るようになってますね。それでも、餡のあのジューシーさとシャキシャキさは
コンビニならではなので、つい買ってしまいますね(^_^)




