始まりの場所、原始の迷宮
すみません。大幅訂正しました。
「で、誰がラパンのレベリングするかだよな」
アンジュさんが口を開く。
マリアさんはザップハウスのお風呂を堪能中で、アルバイトさんも調理長も帰宅した。そして、僕達は今後の作戦会議中だ。
「ついつい、お店が繁盛してるから手伝ったけど、あたしはちゃんと、今後の事も考えたわ。まずは東方諸国の状況確認はミネアとリナさんとミカが、最適だと思うわ」
ルルさんはその3人を1グループにまとまって貰った。
「ミネアの不可視化の魔法と、リナさんの戦闘能力あと、情報整理がミカの仕事ね」
3人は頷く。
「ラパンちゃん強化メンバーは、あたしとデルね。あたしの魔法とデルの索敵能力で、スムーズにレベリング出来ると思うわ」
僕とルルさんとデルさんでまとまる。
「あと、ナディアさんとアンジュはラパンちゃんの代わりにここで働いて、私たちの帰る所を守ってね。頑張ってね、お店忙しいから、もしかしたら一番大変かも」
アンジュさんとナディアはサムズアップでこたえる。
僕とデルさんとルルさんで、明日ザップたちのなじみの迷宮に向かう事になり、ミネア達も明日出発する事になった。
そのあと僕達は、ザップハウスの温泉を楽しみ、僕とミネアは店の2階の僕の部屋。冒険者4人はザップハウスで寝る事にして、リナちゃんと人魚ナディアはワープポータルで帰って行った。
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「じゃ、ラパンちゃん気を付けてね」
マリアさんに見送られて僕達は迷宮にむかう。ミネア達も出発した。アンジュさん達のなじみの街までリナちゃんのポータルが繋がっていると言うことで、それを使わせてもらった。お店の隅のポータルから、アンジュさんたちの宿の中庭まで一瞬にして移動して、それから街で食料などを買い込み街を出る。
とてもいい街で会う人会う人デルさんとルルさんに手を振ってくれた。有名人なんだな。
僕達は街道を走り日が暮れる頃に迷宮に到着した。僕にとって始めての迷宮。胸がドキドキする。
今、僕達の前の岩肌に大きな洞窟が口を開けている。
原始の迷宮。ザップが住み込んでいた迷宮で、マイさんとアンさんに出会った場所。公式には踏破されていない事になってるが、実際はザップに踏破されている。最下層では強力なリザードマンとヘルハウンドが生息し、それより先に進んだ者はいない事になっているそうだ。
ザップもここに始めて訪れたときには、僕のように体が震えたんだろうか。