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 言葉の力


「「ウオオオオーーッ!」」


 叫び声を上げながら、倒れた忍者が立ち上がる。死ぬ事を禁ずってアンデッドになったのか? いや、生きてるんじゃ? もし、カナンが僕と同じ力でぶん殴ったのなら原型を留めて無いはずだ。なんかカクカクした動きでカナンと先生に向かっていってる。どうやら忍者たちは手足が折れてるのに動いてるようだ。


「グゥオオオオーーーーッ!」


 ディーが咆哮を上げ炎の息を吐く。真っ直ぐ伸びた炎の帯は、豚頭の元三頭竜を包み込む。


「我は炎で燃える事なし!」


 豚頭が叫ぶ。なんだそりゃ、そんなのアリか? 炎を纏ったままディーに体当たりするのを、また透明な盾が阻む。炎を嫌がってか、ディーが豚頭から距離をとる。もしかして、ディー、自分の炎でもダメージ食らうのか? 逆に豚頭は燃えながらディーに何度も攻撃してくる。元気だな、さっきの言葉通り燃えないのか? 炎、上がってるけど。豚頭の攻撃は殴る蹴るの単調な打撃だけで、それらは全て透明な盾に弾かれる。便利な盾だな、僕も欲しい。ディーは盾の方を全く見てないからどうやら自動的にガードしてくれるみたいだな。どうでもいいけど、燃える豚、あれって焼豚だよな。この騒ぎが終わったら豚骨ラーメン食べよう。こんなこと考えてるようじゃジブルのこと攻められないな。


「十二神将よ、その名をその身に宿せ!」


 焼豚がまたが叫ぶ。それに呼応して、カナンと先生と戦ってた忍者たちの体が膨れ上がる。最後までカナンたちと戦ってた奴はミノタウロスのような生き物に、さっきカナンが打っ飛ばした二人は二足歩行のウサギとネズミに変身してる。僕に吹っ飛ばされた奴は鶏人間になっている。ヤバいな、もしかして僕も猿になれって言われたら、なるのか猿に? どうでもいいけど、ネズミ以外は食べ物だな。まあ、ウサギはそこまでメインな食材じゃないけどジビエとかで食べるしね。ミノタウロスはさっきより動きが良くなって、カナンと先生の攻撃を上手くかわしている。


「おっと、危ねー」

 

 背後から気配を感じて、前に出ながら振り返る。鶏人間が頭を下げている。僕の頭を突っつこうとしたのか? 無防備な頭。ぶん殴ろうか迷ったが、こいつも元は人間だから、すこし躊躇って、ジブルを抱えて離れる。


『何やってんのよ。ぶっ倒しちゃいなさいよ。人間相手で迷ったのかもしれないけど、あいつら暗殺者よ。多くの人を殺してる』


「操られてるだけかもしれないじゃないか?」


「そうだけど、彼らはもう元には戻れないわ。多分、彼らは邪神。下級の邪神と融合してるわ」


「邪神と言うな!」


 燃える豚頭が叫ぶ。地獄耳だな



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