バレンタインにはチョコレート(乱入SS)
うわ、今日、バレンタインじゃんって気づいて書きました。イベントって、無視しててもいいもんだと思いますけど、ちょこっと関わるだけで良くも悪くもなんか新しい発見があったりです(^_^)
って、バレンタイン、昨日じゃん(T_T)(T_T)
「ありがとう。とっても美味しいよ」
マイ、ジブル、アンがチョコレートを食べる僕を見てニコニコしている。
「アンも食べろよ」
アンがあまりにも物干しそうだから、確認してマイとジブルから貰ったチョコレートを一粒づつあげる。美味しいものを食べたアンはいつもとっても幸せそうだ。
「俺だけじゃ食べきれないよ。みんなで食おう」
「え、ザップに作ったのよ。あたしたちの分もあるよ」
「じゃ、私は遠慮なく」
やっぱ、美味いものはみんなで食うに限る。
マイのは手作り。トリュフチョコレート。トリュフと言えば高級食材のキノコがあるが、あれに似てるからそう言うらしい。前にキノコのトリュフを丸かじりした事があるが、まるで土でも食べてるようだった。だから個人的には『トリュフ』という言葉にいいイメージは無いんだけど、このチョコは絶品だ。
ジブルのは魔道都市の老舗の高級チョコの詰め合わせ。なんか高そうな金属の箱に入ってて、とっても上品な味だ。
そして、アンのは駄菓子。王都でちょっとお金持ちの子供とかが買ってるやつだ。サクサクしててナッツが入ってて、これはこれで美味しい。
いつもなんか引っかかるのが、手作りチョコレートって言っても、溶かして固めるだけで、なんか手作り感が無いような。決してマイのチョコにケチつけてる訳じゃなくて、美味しいし、手作り最高だ。
それでどうにかして、チョコレートを実から作れないのか調べたら、そりゃマイでも無理だと思う程に複雑な工程だった。熟成させて、粉にして、分離させてとかどんな事してるのか想像もつかない。正直、あんな実がよくここまで美味しいものになったもんだと思う。沢山の人々の知恵と努力と情熱で今のチョコレートは成り立ってんだなと思った。
だから、好きな人にチョコレートをあげるっていうのは、知恵と努力と情熱をあげてるようなものなんだろう。我ながらいい考えだ。
しかも外にも調べた所、チョコレートの原料のなる、カカオの木っていっぱい育てるのが難しいらしい。陰樹という木の種類で、大きくなるまでは他の木の陰で育てないといけないそうだ。高温多湿を好むから、南の国でしか作れない。一粒のチョコレートを作るのに沢山の人の手がかかっている。だから、人が人に想いを伝えるのに適してるのかもしれない。
マイ達に出会うまでは、バレンタインデーにチョコレートを貰った事なんか無かったから、チョコレートは悪魔のお菓子だと思ってた僕も成長したもんだ。
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