表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2030/2116

 森人の国 23


 最終原稿を出版社に送って、それが次は印刷所で紙になって、修正されたのが私のとこにくるそうです。それを待ってるとこです(^_^)


「えっ、何、何っ?」


 マイが岩山の上で狼狽えている。なんだ? もしかして岩山が崩れるのか? 収納に入れようとするが弾かれる。


「マイ! 飛べ!」


 マイの動きが止まる。


「分かった」


 マイは岩山の上に立つ。バスタオルを巻いただけだ。明るかったらヤバいものが見えたかも。そしてそこから飛ぶ。良い感じだ。丁度僕の真上に落ちてきそうだ。


「キャッ」


 即座にタオルが剥がれる。けど、裸だったのは一瞬。白い水着が現れる。そう、マイは収納からの服の換装は完璧だ。僕は跳び上がり落ちて来たマイをキャッチする。怪我させないように柔らかく。


 バッシャーン!


 着地してお湯が舞う。気付かなかった。水の底が滑るって事に。着地した瞬間後ろに転ぶ。マイを抱きしめてるから手が出ない。そのまま底で頭を打ったけど、水の抵抗のおかげで大して痛くは無かった。頭打った衝撃でマイを離してしまった。ああ、数少ない触れ合いが……


「ザップ、大丈夫?」


 僕はマイに手を引っ張られて身を起こす。そういえば岩山はどうなったんだ? 見ると、浴槽に巨大な石で出来た巨人が立っていた。ゴーレム? ゴーレムなのか? そうか収納に岩が入らなかったのは魔法生物だったからか。多分、覗き防止のためのガーディアンだと思う。マイが口に手を当てて話しかける。


「ねぇ、あなたなんなのー?」


 ゴーレムの頭は遠いから声を張ってるんだろう。ゴーレムはこっちに頭を近づける。ちょっと威圧感はあるが、凶暴なゴーレムを風呂の仕切りにはしないはずだ。


「私はここの温泉の守護者。覗きを行おうとする不届き者から女性の裸を守るのが仕事です」


 見た目より流暢にしゃぺりやがる。けど、どっから声出てるんだ?


「そうなのね。大丈夫。ここには覗きをするような人は居ないわ」


「そうですか。それはよかった。けど、疑問があります。なんであなたは女性なのに男湯に居るのですか?」


「それは、あなたが急に動いてびっくりしたからよ」


「そうですか。それではなんで、あなたは男湯を見てたのですか? 初めての事でどう対処したらいいか私には分からなくて」


「そうねー」


 マイはお風呂の中に落ちてたタオルを拾って巻く。


「なんかあなたみたいに大っきなゴーレムと一緒にお風呂入ってたら景色を楽しめないから、あたしたちが入ってる間は少し散歩でもしてきてくれない?」


「畏まりました。私は女性を守るために作られました。女性の言う事には犯罪行為以外には従うように言われてます。それでは、ぜひ、いいお湯を」


 そう言うと、ゴーレムは歩いて出て行って、柵を越えて歩いて行った。なんだったんだよ。


「ほら、ザップ、お風呂広くなったよ。浸かり直そ」


 マイに手を引かれて、浴槽の真ん中に行って浸かる。なんかいい意味でも悪い意味でも夢みたいだ。



 



 新作、なんとか毎日投稿中!


「秘めたるスキルで異世界冒険」です。全50話予定だったのにもう過ぎてます。あと10話くらい伸びそうです。


 よかったら、下のリンクからちょっと覗いて見て下さいm(_ _)m


 https://ncode.syosetu.com/n4087jo/


 読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 下から集英社のオフィシャルサイトに移動できます。よろしくお願いします。
最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ