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 石化は治せるのか?


「ミネア、どうすれば石化って治せるの?」


 僕は妖精のミネアに尋ねる。妖精は魔法の事なら詳しいかもしれない。


「普通の石化だったら、と言っても石化するの自体が滅多に無いことなんだけど、冒険者ギルドや魔道士ギルドで売ってる石化回復薬で治せるわ。けど、それだったらエリクサーでも治せる。ザップはエリクサーをかけながら回復してる時に石化したから、多分それじゃ治せないわ」 


「それでもその薬試してみたい。もしかしたら治せるかもしれないし」


「そうね、試してみる価値はあるかもね」



 バタン!



 勢いよく扉が開く。


「おはよう!今日も元気にはたらくぞ!」


「ナディアも頑張るよ!」


 扉を開けて入って来たのは北の魔王リナと、四天王の人魚のナディア。


 頭の中がお花畑と思われるリナは置いとくとして、ナディアなら何か解るかも。


「ナディア、石化について何か知ってる?」


「え、なになに?石化について、あんた石化してみたいの。知ってるも何もうちの十八番は石化の歌よ。聴いた人みんな石に出来るわ。ラーラララ、ララ、ラーララー♪」


 やばい、こいつも頭の中が咲き乱れるお花畑だ。僕はナディアの口をふさぐ。ナディアはそれを振りほどく。


「冗談よ冗談、それで石化がどうかしたの?」


 僕は収納の中のマイさんとアンさんの話をする。


「そりゃ、見てみないと解らないわね」


 2人の石像を出そうかと思うが踏みとどまる。出したら入れ方が解らない。とりあえず少し石化してるタブレットを出してみせる。


 ナディアは、ためつすがめつタブレットを手にして眺める。


「無理無理、薬では治んないわね。これは呪いよ呪い!呪いをかけた者を倒さないと無理よ。それかその呪いをかけた者より高位の解呪を施すか……」


「ナディア、誰かそれを出来る人に心当たりはないの?」


「うーん、そうね、あたしたちの天敵の聖教国の教皇なら出来るんじゃないかな?お金はめっちゃとられると思うけど」


「めっちゃってどれ位?」


「最低でも大金貨100枚以上じゃないかな」


「うっ……」


 それは難しい。ちょっとした屋敷が買える。


 石化解除のためにお金を貯めながら、アカエルを倒す算段をしていく事にする。けど。どちらも夢のような話だ。考えても解らない。誰か頭がいい人が欲しい。


「ラパンちゃーん、お友達が来たわよ」


 1階からマリアさんの僕を呼んでる声がする。


「はーい」


 走って下りて行くと、1階のお店部分に4人の少女がいた。冒険者スタイルだ。


 おっ、多分あの中に1人は良識人がいるはず。ミネアもリナもナディアも頭が悪い訳じゃないけど思考がぶっ飛んでいすぎる。あと一般常識がなさすぎる。


「「「おはよう!」」」


「おはようございます!」


 挨拶のあと、1つのテーブルに僕と4人はついた。


 

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