森人の国 18
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
やっと、本になる本文の手直しが終わりました。次は印刷されたのの手直しです。ちなみに勇者が装備を手に入れる幕間が入ってます。
「マイは何かしたい事ってあるのか」
何気なく僕は言う。今まで、マイから率先して何かをやりたいって言った事は無い。まあ、それを言うなら僕もそれと言ってやりたいって事は無いんだけど。基本的に色んな事に巻き込まれる事が多い。
「そうね。色々昔旅したんだけど、冬には暖かいとこに行く事が多かったから、雪が沢山積もってるのを見て見たい。雪山で、スキーとかスノーボードとかやってみたいって昔から思ってるの」
そうだな。なんかうちには変温動物がいるおかげで、冬に遊ぶという事をあんまりした覚えが無い。雪山は寒くて危険だから、そこで遊ぶって言うのは裕福な者の特権だ。
マイは寒さには強いって良く言ってるから、うちの駄ドラゴンはこたつにでも突っ込んで、遊びに行くのも悪く無いな。
防寒着や防寒の魔道具を魔道都市で手に入れたら快適な雪遊びも可能だろう。けど、問題はスキーとかスノボとか僕は一度もやった事無いんだよな。マイに不様は晒したくない。
自信がある。あの手のバランスとか器用さとかが必要なものは僕は上達に時間がかかる。逆にマイは得意だ。言い訳をさせて貰うなら、上げすぎた剛力スキルがなんでも邪魔するんだよな。
「やっぱり寒いから嫌?」
マイが心配そうにこっちを見る。こういうとこ、自分よりも僕の意向を大事にするとこがマイにやりたい事をさせてないのかもしれない。
「嫌じゃないよ。色々考えてたとこだよ。そうだな。今年はそういうのもやってみようよ」
迷宮の底ではドラゴンに会って、海に行ったら海ドラゴンに会った。と言う事は雪山に行ったら雪ドラゴンに会ったりして。
「けど、そしたらアンちゃん、ついて来てくれるかなー」
「置いてけばいいよ。食べ物いっぱい渡して」
「えー、せっかくだからみんなで行きたいわ」
なんとも言えないな。いつもアンがいるおかげで楽しくはあるけど、なんて言うか、マイとの関係が進まない。けど、マイがアンを連れてきたいのなら、それを尊重しよう。
「そこはジブルになんとかして貰おう」
本当はマイと2人で旅行したいとこだけど、まあ、いつも通りワイワイしてても楽しいからいっか。
ちょっと肌寒くなって来た。
「マイ、寒くない?」
「少し寒いかも」
マイが近づいてくる。肩と肩が触れ合う。よし、ここで肩くらい抱いてもバチは当たらないだろう。マイから寄って来た事だしオッケーって事だよな。
昔野宿してた頃は隙あらばマイは僕の毛布に潜り込もうとしてきていた。あの頃の僕は何やってたんだろ。突き放してたけど、よく考えてみると、寝てるのにくっついてくるって言うのはなんでもオッケーって合図だよな。こんな可愛い女の子と一緒に寝て何もしないなんて、よく考えるとおかしい。けど、それがあったから今があるのかもと思うとなんとも言えないな。
読んでいただきありがとうございます。
みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。
とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。




