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2018/2113

 森人の国 11


「くそっ、油断した。もう一度だ。もう一度!」


 これじゃ僕のプライドがズタズタだ。なんか笑い声がすると思ったら、マイが下を向いて肩を上下している。そんなに僕が不様に負けたのがツボにはまったのか? それに、このままでは、デルと戦う前に散っていったエルフの戦士たちが浮かばれない。デルは司会のエルフから拡声器を受け取る。


「ザップさん。何を見苦しい事言ってるんですか? 勝負にやり直しなんか無いです。これが実戦だったとしたら、ザップさんは死んでます」


 相撲じゃ死なねーわ。ツッコミを飲み込む。

 

「確かにザップさんは連戦で疲れていたかもしれません」


 連戦? 2時間以上に渡る気が抜けなかった勝負は連戦と言うのには生ぬるいんじゃないだろうか? それに疲れていたからじゃない。僕のシャツと、デルのワンピース、薄い布2枚越しに感じた感触は明らかにデルの下着、ブラジャーの存在を否定した。僕のシャツは汗でぴっとり体に張り付いてるし。いつもの格闘技講座の時には分厚い道着越しだから、そう大した事は無いが、今回ほぼ感触は何もつけてないのと同然だった。そりゃ、そういう経験に極端に乏しい僕にとっては大打撃だった。奴が分厚い服か、下着をつけたら、絶対に負けない。……下着だけだと感触的に無理かも……


「ですが、勝負には『もしも』などは無いです。どんな事があっても勝ったほうが勝ち。負けた方が負けです」


 そうだ。これ以上の言い訳は見苦しい。例えば、デルに厚手の服を着て再選を頼んだとしたら、僕が負けた理由がもろバレじゃないか。そしたら後で、マイに締められる。そうだ。マイ! 僕はデルに近づき拡声器を受け取る。


「そうだな。確かに見苦しかった。俺の負けだ。このエルフの里の最強の力士は、今はデルだ」


「今は?」


 デルが怪訝そうな顔をする。


「だが、ここには素手だったら俺より強い者が1人いる」


 会場がどよめく。そりゃそうだよな。2時間以上、のべ数百回のバトルで土つかずだった僕より強い者がいるって言ってるのだから。


「それは、そこに座っている。猫耳少女、マイだ!」


「えっ、何言ってるの? あたし?」


 マイが自分を指差す。さっき僕が負けた時に笑ってたお返しだ。マイも晒し者になりやがれ。僕はデルに拡声器を渡す。あとは煽ってくれるだろう。


「そうですね。マイさんは、訓練ではザップさんに勝ち越してます。素手の相撲ルールだとマイさんの方がつよいですね。相手にとって不足無しです!」


 デルはビシッとマイを指差す。


 1年ぶりくらいに、新作投稿中です!


「秘めたるスキルで異世界冒険」です。今のとこ、日刊部門別ランキングで最高で71位です。応援よろしくですm(_ _)m


 よかったら、下のリンクからちょっと覗いて見て下さいm(_ _)m


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 読んでいただきありがとうございます。

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最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
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