森人の国 8
なんと、新作『秘めたる~』が日刊ランクインしてます!! ローファンタジーです。
おかげで、こっちは少し更新が滞るかもです。スミマセン(>_<)
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「これで、晴れて私が代表になった訳ですが」
デフなんとかさんが僕の方を見る。後ろを見てみるが、誰もリアクションしてないから、僕に用があるのか?
「なんと、今ここに、デルお嬢様が認めた、外部のレスラーの方が来ておられます」
会場の視線が僕に集まる。えっ、これって立たないといかん状況か? なんか恥ずかしいけど、立って辺りに軽く会釈する。
「私達が、一族総勢でしのぎを削って、やっと本戦への出場を手に入れたのに対して、彼はデルお嬢様の紹介だけで、本戦へと参加します。多分、それはそれは強いのでしょう。森人相撲1000年の歴史にかけて、私は、彼を大地に這いつくばらせる事を、ここに宣言します」
ん、もしかして煽ってるのか? 少しイラッとした。相手がイケメンだからだろうか?
「デル、やっちゃっていいのか?」
一応、紹介者であるデルに確認を取る。
「いいですけど、程々でお願いします」
僕は立ち上がり、土俵に上がる。
「借りるよ」
拡声器をチャンプから奪う。
「素晴らしい試合、ありがとうございました。紹介にあずかった冒険者、『荷物持ちザップ・グッドフェロー』です」
「荷物持ち? ふざけんじゃねーよ」
ヤジが飛んでくる。エルフって言っても下品な奴もいるんだな。
「私は、冒険者として、様々な魔物や強者たちと矛を交えてきました。確かに紹介という形ではありますが、デルさんの紹介に恥じない力はあると思いますり本戦では正々堂々とルールにのっとって、皆様に楽しんで貰える試合を披露できたらいいなと思っております」
沢山のエルフに囲まれて緊張してる割りには上手い事言えたんじゃないかと思う。僕の拡声器をチャンプが奪い取る。
「はぁ、舐めた事言ってんじゃねーよ。俺達は数百年、ただただ強くなるために技を磨いて来たんだ。楽しませる? ふざけんな。俺達は紹介だか何だか知らねーが、ポッと出の奴がこの神聖な土俵に上がるのが許せねーんだよ。本戦に出たいなら力を見せろって言ってんだよ!」
「やれやれ、せっかく大人しくしてたのに」
んー、冒険者は舐められたらお終いだ。僕は拡声器を奪って。
パシン!
軽くチャンプの横っ面をはたく。転がりながら土俵から転がっていく。
「面白い。納得行かないのなら、かかってきやがれ! 全員相手にしてやる!」
拡声器を実況の姉ちゃんに投げる。せっかくなので、土俵をそこそこ思いっきり踏みしめる。四股ってやつだったかな?
ドゴン!
大きく土俵に罅が入る。おお頑丈だ。
「舐めんなよ!」
まずはデルの父ちゃんが僕の前に立つ。ユラリと、会場のエルフの男性たちが立ち上がる。バトルロイヤル、スタートだ!
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「秘めたるスキルで異世界冒険」です。
ちょっとエッチな勘違いコメディです。
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