森人の国 6
また、時間無いです(T_T)
夜書き足します(T_T)
「気合い入ってるなー」
そんな言葉しか出ない。
広場の中央には盛り土、そこには土俵。違和感、違和感しか無い。
「気合い入ってるもなにも、私たちにとっては見慣れた景色です。聞いたとこによると、千年以上前から土俵はあるそうです」
デルが応える。千年、そんな昔からここのエルフさんたちは相撲を取り続けてきたのか……好きすぎだろ相撲……
感慨深くない。みんなのアイドル、エルフさんなので、もっと優雅に暮らしてほしいものだ。
そして、僕らはデルに連れられて、居住区へと向かう。木をくり抜いて作られた通路をしばらく歩き、開けたとこに出る。
「なんか、なんとも言えないなー」
つい、口から出る。
「うん、夢が壊れるわね」
マイも同意見みたいだ。
「そりゃそうよ。誰だって便利な方がいいから」
導師ジブルはエルフたちを擁護してる。
木の家エリアから離れて居住区へと行くと、そこには王都と変わらないような近代的な建物が建ち並んでいた。
デルが腕を組んで話し始める。
「正面は歴史的景観保存地域で、基本的に観光客とかはそこで生活してもらってるのよ。夢を壊さないようにね。けど、やっぱり私たちはどうしても便利なものは手放せないのよね」
なんか、騙されたような気分だ。舗装された道を普通に馬車が走っていて、もくもくと煙を上げてる家もある。エルフの森って火気厳禁ってイメージなのにな。
「ザップさんたちはどうします?」
デルが聞いてくる。
「私の家で過ごしてもいいですし、歴史地区で昔のエルフの生活を送ってもらってもいいですよ。けど、火を使えないので、冷たいご飯に、水風呂ですよ」
僕らは二つ返事で、デルの家に厄介になる事にした。水風呂って何の苦行だよ。
「ようこそ。ウッドスタン家へ」
デルの父親が僕らを玄関で出迎えてくれる。角張った顔に口ひげと顎髭が繋がってる。シャツから覗く胸毛、長く伸びたもみあげも髭と繋がってる。相撲好きなだけあり、メッチャマッチョだ。尖った耳がなんとかエルフ感を出している。濃い、濃すぎるだろ。デカいドワーフみたいだ。なんかエルフの偉い人って、顎がシュッとしてて、線が細く、男なのか女なのか解んないような中性的な感じを想像するけど。さすがデルの父親。ある意味想像通りだ。
「お父様、こちらがザップさんです」
デルが紹介してくれる。
「ザップ・グッドフェローです」
「そうか、お主がザップさんか。ワシの娘が世話になった。で、そちらのべっぴんさんたちは、お主の嫁御か? いいのう。嫁は多いなら多い程いいからな」
このオッサン何言ってるんだ?
「違います。私たちはパーティーメンバーです」
マイがオッサンを睨む。
「そうか。強いものは大歓迎だ。娘さん、あんた強そうだな。わしと一発相撲で手合わせしてみんか? 勝ったらわしの嫁に迎えていやるぞ」
「結構です!」
マイの額に青筋が。
「お父様、冗談はそれくらいにしてください」
「すまん、すまん、そう、冗談だ。冗談」
おっさん、ガチでマイを口説いてやがったな。どついてやりたいとこだけど、デルの父親だもんな。
そして、僕らは客間に案内されたけど、マイは終始不機嫌だった。




