森人の国 1
書籍化の予定が決まりそうです。お待たせして申し訳ございません。オッケーが出たら、随時情報をアップしていきます。時間かかってると思いますが、その一番の原因は、私が素晴らしいイラストレーターがいいってお願いしたからです。そのために、担当さんにもいろいろご迷惑おかけしてます。
ですが、その変わり、最高のイラストレーターさんに決まりそうです。楽しみに待ってて下さい。ザップさん、マイちゃん、アンちゃんがどんな姿になるのか楽しみです。ザップさんはともかく、マイちゃんは、めっちゃめっちゃ可愛くなると思います。よろしくお願いします。
「ザップさんに、頼みたい事がある」
エルフのデルこと、デル先生が開口一番頭を下げてくる。髪の毛がファサーって流れる。
昼下がり、僕らは今日は休むことにして、ゆっくりしている。リビングには僕とマイとドラゴンの化身のアン。そこに迷宮都市を拠点とする、僕らの後輩パーティー、美少女4人組のうちの1人、デルがやってきた。1人というのは珍しい。
サラサラな金髪に整った目鼻立ち、瘠せた体に薄い胸。テンプレートでエルフって言ったら思い浮かぶイメージそのもの。けど、中身は違う。外見と違い過ぎる。脳筋、格闘家、素手で熊やミノタウロスをぶっ倒す傑物。スキル無しだとテクニックで僕は手も足もでない。月に何回かはデルを先生と仰ぎ、僕らは格闘技講座をうけているくらいだ。その化け物が僕に頭を下げている。天変地異の前触れか? それとも神や悪魔王でも討伐してくれというのか?
「珍しいわね、デルが頼み事なんて。で、なんなのよ言ってみて」
ちょっと芋引いていた僕に変わってマイが尋ねる。アンが面白いものを見つめるような目で見ている。トラブルの匂いを嗅ぎつけてるんだろう。
デルが僕の目を見つめてくる。その蒼い双眸はまるで、深い湖のようだ。微かに悲しみを湛えているような気がする。これは大事だろう。このデル先生でも解決出来ない難事。僕はつい唾を飲み込む。
形がいい桜色のデルの口が開く。
「まわしをつけて、相撲をとって欲しい」
そう言って、デル先生は再び頭をさげる。
僕は思考加速に入る。
まわしって、東方風の相撲を取る時につける太い紐みたいなもので作ったふんどしみたいなやつだよな。ティーバック、ティーフロントの……
つい、それを装備しているデルの姿を想像する。胸丸出しで、申し訳程度に下半身を隠している。
なんて破廉恥なんだ……
僕は昔聞いた事がある。男女の性別について疎かったデルは、女の子なのに、まわし一丁で相撲大会に出場しようとした事があるって。こんどは僕相手にまわし一丁で勝負を挑もうとしてる訳か? 天国か? 相撲は密着する事が多い。それをマイが見たらなんて言う事か? マイの世界では下品やエッチはNGだ。命の危険さえある。僕だって男、少し魅力的ではあるが……
「悪いが断る」
僕はきっぱり言う。ここで日和ったら、アンに揶揄われるし、マイに軽蔑される。
「それなら、女の子同士、マイに頼めよ」
女の子同士でまわし一丁での相撲対決。見てみたい。あ、あかん、顔が熱い。赤くなってるのでは?
秋の新作、毎日投稿中です。
「秘めたるスキルで異世界冒険」です。今、ギャルとバトってます。どうなる事やら。よかったら、下のリンクからちょっと覗いて見て下さいm(_ _)m
https://ncode.syosetu.com/n4087jo/
読んでいただきありがとうございます。
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