護衛の護衛 26
「えっ、何、言ってるの?」
アイリスは絞り出すように声を出す。それにしてもゲス野郎どもだな。逆らう事が出来ないアイリスに無茶な要求しやがって。まあ、確かにアイリスは瘠せてるのに胸が大っきい。男なら興味が湧くのは自然だと思うが、それを抑えるのが人間だ。アイツらは獣だな。許せんな、さすがに介入するか? ん、今確かにゼイリスが少し動いた。まだ、見とこう。多分、彼らはまだ諦めてない。何かやる気だ。
「とっとと脱げって言ってんだよ。オメーが何か武器とか隠し持ってるかも知れねーからな。これが欲しいならなー。ゲヒャゲヒャゲヒャ」
スキンヘッドは懐から水色の小瓶を出す。あ、本当にポーション持ってたんだ。けど、あの色の薄さはノーマルポーションっぽいな。けどアイリスの目にはミドルポーションに見えてるんだろう。その目が見開かれる。
「おっと、手が震えるなー。早くしないと、落としちまうかもな。それに、死ぬぞ荷物持ち」
スキンヘッドはポーションの瓶をプルプル揺らす。
「待って、脱ぐ。脱げばいいんでしょ」
アイリスはつけている皮鎧の留め金を外す。地面に鎧が落ちる。
「待ってました!」
「ヒョー」
「脱げ脱げーっ」
手下たちが騒ぐ。
そして、靴、ズボン、シャツの順にアイリスが脱ぐ。アイリスは下着だけ。白い素肌をさらけ出し、大きな胸、くびれた腰、すらっと伸びた足が目に眩しい。
「ここまでで勘弁して」
アイリスの体が朱に染まる。その手で
胸とパンツを隠しているが、隠しきってない。不謹慎だけど、眼福だ。
「駄目だな。薬が欲しかったら全部脱げ。脱がないと、薬は地面が飲む事になるぞー」
「分かったわ。脱ぐから捨てないでー」
勢いよくアイリスは下着を脱ぐ。止める間も無かった。ついつい重症演技も忘れてアイリスに魅入る。
「!!!」
僕は目を見開く。なんだあれは?
アイリスの胸と腰にはあのエロ劇画やエロ絵画とかに施されているモザイクがかかっていた。
「ウインドプロテクション」
メイの声。アイリス回りに風が渦巻く。
「ファイヤーボーーーール!」
ゼイリスだ。一直線に悪漢向かって火の玉が飛ぶ。クロスボウの矢がアイリスに放たれるけど、メイの魔法で逸らされる。弾けた火球が馬車を燃やす。2人は死んだか重症だな。
「スタンジャベリン」
スキンヘッドの頭に麻痺の槍の魔法が刺さる。アイリスはモザイク裸のまま落とした剣を鞘ごと掴んでスキンヘッドに近づくと、ポーションを奪う。危ない。あと少しでポーションは手からこぼれるとこだった。
新作始めました。
「秘めたるスキルで異世界冒険」です。今回は少しエッチなシーンでした。お暇な時にでも、下のリンクからちょっと覗いて見て下さいm(_ _)m
https://ncode.syosetu.com/n4087jo/




