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2000/2118

 乱入SS 姫と筋肉 ハロウィン


 なんと、今回で2000話ですよー(゜o゜;)


「なんだ、お前、それはフランケンシュタインのつもりか?」


 僕は目の前の大男に不本意ながらも声をかける。上半身裸に見るからに作り物の傷、頭にはネジが刺さっていて、顔も傷だらけだ。


 僕の名前はラパン・グロー。ここ、『みみずくの横ばい亭』のウェイトレスだ。今日はハロウィン。店の女の子はみんなコスプレしてきて、かく言う僕も着飾っている。今日はコスプレをしてきたお客さんには飲み物一杯サービスというイベントをしている。たいして魅力的なサービスではないと思うけど、今日はうちの女の子はみんな出勤。各々にファンがいるから、それを見るためにか大盛況だ。パンパンの満席で、外にも臨時のテーブルと椅子を用意して凌いでいる。


 目の前の大男はレリーフ。筋肉バカのダークエルフだ。やり過ぎたマッスルボディに二メートルを超える巨躯。エルフを飛び越し過ぎて、ハーフオーガやジャイアントと良く間違われている。奴はここから離れた王都を拠点としてるはずなのに、なぜか今日は程度が低いフランケンのコスプレして、エール片手に豆料理を食ってやがる。友達居ないんだろな。


「そうだ。よく分かったな」


 何故か奴はドヤっている。もしかして自信作なのか?


「つまんない奴だな。マッチョがマッチョのコスプレして何が面白いんだ?」


「それはブーメランだろ。魔法使いが、魔女のコスプレしてどうするんだ?」


「いやいや、お前、僕がこんなヒラヒラした格好するだけ頑張ってると思うだろ。マジで、ここの制服もだけど、かなり勇気が要るんだって」


「そうだな。いつもはお前は、男か女か分からない格好してるからな。まあ、似合ってると思うぞ」


「まあな」


 なんか調子が狂う。コイツが素直に褒めるなんて。もしかして酔っ払ってるのか?


「それよりか、あれ、あれだよな。トリック・オア・トリート」


「なんかトリックしてみろって言いたいとこだが、これをやるよ」


 レリーフはどっからかカボチャを出してくる。


「おいおい、なんか違うだろ。お菓子をくれよ。まあ、ハロウィンでカボチャを貰うのは初めてだよ。有難くいただくよ」  


 まあ、カボチャは美味いからな。明日料理して貰お。


「おい、ラパン。カボチャの事はなんでバンプキンって言うか知ってるか?」


「そんなの知らねーよ」


 レリーフは僕の目の前で右手を曲げて力こぶを見せる。なんだよ。また筋肉か?


「ほら、カボチャって筋肉に似てるだろ。だから、パンプアップした筋肉、パンプアップ筋肉、それを略してパンプキンって呼ぶようになったんだ?」


「はぁー?」


 何言ってんだコイツ。そんな訳ねーだろ。


「誰にそれ教えて貰ったんだよ?」


「パムだが?」


 パムって言うのはコイツのパーティーメンバーで、見た目可愛らしい子供だけど、中身はアラサーセクハラマシーンの盗賊だ。


「それ、嘘だよ。お前、騙されてるんだよ」


「まじか……これをお前に教えるためにわざわざここまで来たのに……」


「ま、いいじゃないか。ハロウィンだし。今日だけは、パンプキンはパンプアップした筋肉でいいんじゃないか? お前は十分にパンプキンだよ」


「じゃ、俺のパンプキンをみんなに披露する事にするか」


「さてさて、皆様、こちらに注目して下さい。ハロウィンと言えばカボチャ。カボチャと言えばパンプキン。パンプキンって言葉、パンプアップした筋肉に似てますよね。という訳で、皆様、ご覧下さい素晴らしい筋肉のフランケンシュタインでーす」


 僕は拡声の魔法を使って、注目を集める。今日はハロウィン。祭りのようなもんだ。盛り上げ無いとね。


 そして、いつも通り、レリーフはボディビルのポーズを披露して、拍手喝采をうけていた。


 ハッピー、ハロウィン!!



 読んでいただきありがとうございます。


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最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
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