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1998/2122

 護衛の護衛 22


 朝飯を食堂でとって宿をチェックアウトする。ちゃんとゼイリスたちも銅貨3枚で食わせて貰っていた。挨拶の大事さは学んだみたいだな。ガキの時、僕は彼らよりも常識が無かったから軽く1年はその事に気づかなかった。いつもなんで先輩に自分だけ意味なく殴られたり、頼んだ食い物が少なかったりするのか分からなかった。

 そして、依頼主と待ち合わせて、町を出る。

 なんか嫌な予感がする。町を出てからボロい馬車が後ろから距離をとってついて来ている。御者は深くフードを被っている。普通だったら、こんな子供のお使いのような依頼で何か起こる事は無い。

 けど、コイツらは目立ち過ぎだ。高価そうなピカピカな武具、見目麗しい女子が2人。いかにも新人ですよという常識が無い事を大声で話していた。鴨がネギしょって煮立った鍋に飛び込んで来たようなものだ。後は食べるだけにしか見えない事だろう。

 よく護衛付きの商人とかの後ろをつけて、他の商人がついていく事もある。いわゆる寄生だ。護衛を雇えない商人が他の戦力をあてにしているやつだ。けど、後ろの馬車はそうは見えない。


「後ろにずっといるねー」


 アイリスが間か伸びた声を上げる。警戒心ゼロか? 冒険者してたらいつか身ぐるみ剥がれて売られるぞ。まあ、そうならないために僕が居るんだが。


「おかしな奴らだなぁ」


 ゼイリスも間抜けな声を上げる。


「俺らはゆっくり行ってるから、追い越せばいいのに。なんか後ろ来られるのは嫌だな」


 平和ボケかよ。王都の近くで悪さしようって考えてる奴はかなりせっぱだ。何をしてくるかわからない。多分奴らが襲いかかってくるとするならば、馬車が交差する時だよな。まあ、僕がいるからコイツら死なない限りエリクサーで治せるから、どういう対応するのか見てみるか。これも経験だ。


「なんか怪しいよな」


 さすがにバーナードは分かってそうだ。


「王都までは近いからのんびり進んでるのかもな」


 なんだそりゃ。お前らじゃあるまいし、普通の人間はのんびりする暇なんかねーよ。シャカシャカ働かないと飯も食えないんだよ。


「私見てたわよ」


 おっ、メイは気付いたのか?


「あの馬車も町から出てきたから、安全よ。そうね。早いけど、馬車を脇に止めて休憩しない? その間に追い抜いていくわよ。多分、私たちから出るオーラのせいで追い抜くのを躊躇ってるのよ」


 うーん、みんな頭の中お花畑か? やっぱりこういうのって1回痛い目見ないと警戒心つかないんだろな。

 

新作始めました。




「秘めたるスキルで異世界冒険」です。コツコツ頑張りますので、よろしくです。


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 読んでいただきありがとうございます。


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最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
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