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1992/2120

 護衛の護衛 16


 書籍化作業も順調に進んでます。お待たせしてすみません。

 もしかしたら、びっくりするようなイラストレーターさんになるかもです。出版社からオッケーが出次第、情報をアップしますので、よろしくお願いします。


「分かんねーよ。ザザさん教えてくれよ」


 バーナードが頭を下げる。プライドの塊が折れてるから、あとで話してやろう。


「飯を食ってからだ。冷めるだろ。いただきます」


 僕以外の4人は、なんか精霊とか神とかに祈りを捧げてから手を合わせ食べ始める。テーブルの真ん中にあるコップに刺さってるスプーンを取って、汁を掬い口にする。女の子2人はハンカチで、男2人は袖でスプーンを拭っている。


「うわ、なんだこれ、味しねーぞ」


 ゼイリスが文句言う。あとの三人はまだ口をつけてない。


「贅沢言うな。今日はツイてるぞ。レンズ豆が入ってる」


 このスープはスープと言うより粥だ。麦とレンズ豆と野菜が入ってる。この量、金額、内容、大当たりだ。こりゃ懇意にする冒険者も多いはずだ。


「レンズ豆?」


 アイリスが自分の掬ったスプーンを見ている。 


「マジで、お前ら何も知らないんだな。その足の小指の爪みたいな豆だよ。豆は筋肉になるからな。回りのオッサン達をみろ。ここの飯食ってたら、あんなになれるぞ」


 女の子達は隣のオッサン達を見て、嫌な顔してる。冒険者は体が資本。ゴツくならないと仕事にならない。


 多分ここでは毎日栄養バランスが取れた飯を出してるんだろう。バーナードがスプーンを置き口を開く。


「味は薄いけど、これは食べ易いですね」

 

「だろ。濃い味のものは沢山食えねーんだよ。お前ら今日は疲れただろ。ガッツリ食ってしっかり寝ろ」


 文句言ってた割りには、ゼイリスはガツガツ食べている。女の子達も口にし始める。そのペースは結構早い。お腹空いてたんだろな。まあ、完食一番乗りは僕だ。

 そもそも、ゼイリスの第一声『味薄い』はほめ言葉に近い。こういうとこの飯は臭い不味いが当たり前。御貴族様が口に流し込めるだけで大当たりだ。


「なんか、動物の餌みたい」


 メイが呟く。バーナードが肯く


「馬小屋に泊まって、こういう飯、地獄だな」


 何が地獄か。天国だよ。


「お前ら今は親の脛かじってるからいい暮らししてるかもしれないが、冒険者はその日暮らしだ。稼いだ金で生活するしかない。いいとこ泊まって、いい飯食いたいんなら稼ぐんだな。稼がなかったお前らが悪い。それに、お前達、これだけは覚えとけ。ここの飯は激ウマの部類に入る。クソ不味いものは多分お前ら喉通らないぞ」


 バーナードが次に完食した。


「そうだな。オッサンに言われるのは癪だけど、しっかり稼がないとな」


 アイリスが完食して水を飲んで口を開く。


「だーかーらー。最初から言ってるじゃないのお金は大事って」

 

 

 新作始めました。


「秘めたるスキルで異世界転生」です。おバカ100%です。よろしくお願いします。下のリンクから飛べます。


https://ncode.syosetu.com/n4087jo/

 

 読んでいただきありがとうございます。


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最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
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