表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1922/2116

 久しぶりの格闘技講座インザビーチ(中中)


「パム、相変わらずだな」


 デルが構える。


「先生が言ったじゃないか。使えるものはなんでも使えって。まあ、収納スキルを使ってないから、オイラの方がフェアだと思うよ」


 デルが収納から水を出して地面を冷やしてたのは、戦いの中じゃないから話が違うと思うが。


「そうか、そうだったな。だが、甘い。戦いの歴史の違いを見せてやろう」


 パムはビクンと震えると、構える。ヤバい。デルの殺気的なものがヤバい。


「先生、なんでそんなに怒ってるの?」


「当たり前だろ。変なとこに攻撃しやがって」


「先生が教えてくれたんじゃないか。強い相手を投げる時には急所に一撃入れて相手の力を抜いて投げろって」


 ん、という事は、どさくさに紛れて、えげつない攻撃をパムがしてたって事か。そりゃ怒るわ。


「それよか、変なとこってどこなの? オイラあんまり見てなかったから、どこ攻撃したかわかんなーい。ねぇ、ねぇ、教えて、デル先生っ」


 うわ、煽ってやがる死にたいのか? 何か勝算があるのか? それともドMに目覚めたのか? どっちにしてもしょうも無い事になるだろう。


「しょうがない。お前の挑発に乗ってやろう」


 怒りにまかせてデルは駆け寄り、パムの頭にその足が伸びる。余裕でパムがスゥエーでかわす。なんかさっきとデジャブだな。デルはそのまま足を頭上に跳ね上げる。パムの視線は釘付けだ。あいつから見たらご褒美ポーズっぽいからな。踵落としだろうけど、間合いが開き過ぎてる。パムの重心が下がる。かわした後にカウンター狙ってるんだろな。デルの足が下がる。


 ジュジュッ。


 なんか重い音がした。そしてパムが両手で顔を押さえる。


「目っ、目がー……」


 何が起こった? デルは下がった足でまた蹴り、それがパムの顎にクリーンヒット。パムは錐揉みながら放物線を描いて、海に飛んで行った。水飛沫が上がりパムはもがきながら陸に上がり、両手を上げて降参する。


「ぺぺっ。目潰し、砂だよね。目を瞑ったのに一瞬目が見えなくなったよ」


 そっかさっきの鈍い音はデルがパムに砂を投げつけたのか。けど、両手は動いて無い。魔法か?


「けど、先生、どっから砂出したの? オイラ全く気づかなかった」


「そうだな見とけ」


 デルは右膝を上げる。そして足を伸ばしたと思ったら、そこから砂が撒かれる。


「うわっ、デル、凄い。足で砂を掴めるのね」


 マイが驚嘆する。そして、足で砂を掴もうとしてるが上手くいってない。隣でアンは少しだけ砂を足で掴んで撒いている。


「なぜ、格闘では裸足がいいか教えるのは初めてだな。当然の事と思ってたから、言うのを忘れてた」


 そう言うと、デルはその場に座り足で拱手と同じ型をする。足だから拱足か?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 下から集英社のオフィシャルサイトに移動できます。よろしくお願いします。
最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ