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 情報屋の仕事


「へぇー、メダリオンに地下迷宮ですかぁ」


 ナナフシもこれで遅れたのを納得してくれるだろう。プリンさんが一部始終を話したし、質疑応答もしてたので、理解してもらったと思う。


「何言ってるんですか? そんな数日で迷宮一つ攻略できる訳ないじゃないですか。つくならもっとおもしろい嘘ついてくださいよー」


 って、全く信じて無いし。けど、逆に僕がナナフシが迷宮を数日で攻略したって聞いても信用できんしな。


「はいはい、お前が信じる信じんなんてどうでもええんや。遅れてすまんかった。これでええやろ。で、里の方はどないなってんのや?」


 プリンさんが言う通り。ナナフシに疑われてるのは少ししゃくに障るが、まあそれはそれでいいか。コイツ、ウザいし。


「それはバッチリ調べたわ。十二神将のうち数人は何故か帝国に向かってて、里長も含む数人はドバンに潜んでるそうです。帝国には十二神将のタイガーとシープが向かってるそうよ。それと、なんでザップさんを狙ってるかは、ドバンの貴族の一人が里長に依頼を出したからだそうよ」


 貴族の一人、多分前にマイを攫った奴だろう。懲りて無いのか。やっぱり草の根を分けてでもぶっ殺すべきだったな。

 忍者の十二神将が帝国に向かってる?     

それってもしかして、3代目は帝国に居るって事か? 帝国にはルルとデルが向かってたな。問題無ければいいが。


「で、そいつらはドバンの何処に潜んでるか分かるのか?」


「んー、それは分かんないわ。けど、里長に狙われてるならドバンに行けばあっちから襲いかかってくるですよ。あ、ちなみに私は案内は勘弁で。争い事は苦手ですから」


「なんかこれで大金貨五枚も払うって勿体なくない?」


 マイが大金貨を出しながら、ぼやく。


「相手が大物だと、その動向を調べるだけでも命がけです。安いくらいですよ」


 ナナフシはお金を受け取る。あ、良いこと思いついた。


「お前、しばらく仕事も無いし、暇なんだよな」


「そうですけど?」


「せっかくだから、俺たちが行ったダンジョンに行ってみないか?」


「いいですよ。プリンさんやザップさんの話を見極めたいですし」


 プリンさんに頼んで、ナナフシをカプの迷宮に案内してやる事にした。アイツらは忍者だから衛兵とかその手のやつをやり過ごすのは得意だろう。


 しばらく経って、プリンさんは帰って来た。


「無事、ナナフシを迷宮にぶち込んできたわ。これでアイツは里からは狙われへんと思うわ」


 そうそう、面白そうだからって訳じゃなく、僕らがドバンに行けばナナフシ他の忍者からは狙われる事になるだろう。けど、あの迷宮に居る限り死にはしないだろう。

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