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 限定迷宮 33


「それで、ザップ、いつ出発するの」


 マイがテーブルに頬杖ついてきいてくる。まあ、言わんともせん事は分かる。そろそろ飽きて来たんだろう。なぜなら僕も飽きてきた。

 遠くでアンがスライムと戯れてる。ブレスの威力も上がったからそれで遊んでる。


「もう下に行っても問題ないだろう?」


 隣で武器磨きに精を出していたピオンも問いかけてくる。確かあれは手裏剣。忍者のイメージ武器だ。刃が4方向に出ているからダガーと違って投げたら確実に刺さるのがメリットだ。けど、僕は、昔借りて投げようとしたら、ついつい力が入って自爆したから使いたいとは思わない。どこ触っても刃って危ないよな。どっかに隠し持ってたら変なとこに刺さったり切れたりしそうだ。

 ピオンは数少ない僕と同じく武器マニア。珍しい武器には目がなく、また武器をとっても大切にする。それで前にヌンチャクという鉄の棒二つを鎖で繋いだものを見つけたのでプレゼントしたら、それは忍者の武器じゃないって怒られた。なんか忍者には正統派和国風と、西方風バッタもん忍者の2種類有るそうだ。バッタもんは忍者をリスペクトしてるだけの偽物とか言ってた。なんか変なプライドが有るみたいだな。

 思考加速というスキルを手に入れたおかげで、会話の途中でも高速でどうでもいい事を考えられるようになった。今まで僕はレベルが高すぎて鑑定して貰える事が無かったから、自分のスキルが分かんない。今回は自分を知る良い機会だ。あ、ピオンに返事しないと変な顔で見てる。


「まだだ。もう少し修行してからだな」


 ピオンの眉がピクリと動く。イラついてるのか? そして口を開く。


「ザップ。ナナフシももう帰って来てるはず。それに3代目」


「そうよ、あんまりグズグズしてられないわ」


 まあ、その気持ちは分かる。


「そっか、ピオンもマイも先に進みたいようだな。けど、あと少し頑張ろう。出来れば、収納スキルをレベルアップして管理者権限委託、あわよくば収納ポータルを手に入れたい。まあ、収納からエリクサーを出して回復し放題ではあるけど、誰か他の人が収納を使えるようになってないと僕がやられたら終わりだ。やり直しだ」


「わかった」


「そうね」

 

 まあ、これで納得してくれたと思う。


「じゃ、なんでアンちゃんが戦ってるの」


「えっ」


「じゃあ、ザップがレベルアップしないと収納はレベルアップしないでしょ。はい、はい頑張って」


 マイが僕の腕を引っ張って立ち上がらせる。


「ええー、さっきまで戦ってたのに、少しは休ませろよ」


「じゃ、アンちゃんの次ね。ザップ、誰か、ザップ誰かの順番でレベル上げすれば問題ないでしょ。早くスキルアップしてね」


 まあしょうが無いか。ゴーレムは今後僕が倒して少しでも早くみんなにも収納スキルをシェアしよう。


 



 


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