表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1839/2115

 限定迷宮 14


「ていっ!」


 普段着忍者の小剣がスライムを切り裂く。1、2、3薙ぎでスライムは動かなくなる。マイなら二撃だったのに、ピオンは三撃かかる。そういえばマイは元々力持ちとか言ってたもんな。


「五匹滅殺。おかしい……」


 ピオンはスライム汁刀を振るいスライム汁のりを落とす。粘っこくてあんまり様にならない。


「そうね、あたしは5匹でレベルアップしたのに」


 あ、そうだよな。この違いは何だろう内容か?


「とりあえず、あともう一匹狩ってみましょうよ」


 アンの言葉で、おかわりを探しに行く。


「ちぇすとー!」


 ピオンは次は突きメインでスライムを狩る。


『ピオンがレベル2になりました。ハイドインシャドーレベル1を手に入れました』


「やっとレベルが上がった。マイより匹数が多いのは忍者が上級職だからだろう。今回もハイドインシャドーか」


「ハイドインシャドーって何だ?」


「そのまんまだ。気配を消して、相手の背後に回り込み、急所を狙ってダメージを与える技だ」


 まじか。ピオンの良くやる不意打ちってスキルだったのか。


「それって、俺にも使えるのかな」


「難しいな。まずは、相手に気付かれて無い事。パーティーバトルではヘイトを稼げる前衛が必要だ」


 それはそうだ。僕は基本的に目立つ前衛だからな。待ち伏せとかしない限り死にスキルになりそうだな。適材適所だな。


「はい」


 ピオンから剣を受け取る。


「アンからでいいよ」


「いや、ザップからがいい。多分アンは上級職。マイ、鑑定してみろ」


「あ、そうね。今だったらザップを鑑定出来そうね。ザップ、村人レベル1。アン、竜戦士レベル1。うん、間違い無くアンちゃんは上級職っぽいわね」


「ほっとけ」


 なんかディスられてる気がする。剣受け取りスライムを倒していく。僕も3発必要だ。そして、三匹目で……


『ザップがレベル2になりました。悪食レベル3を手に入れました』


 まじか。僕は上級職というより下級職なのか。そりゃ村人だもんな。


「ご主人様、その悪食ってなんですか?」


「やー、所々コケが生えてたからむしって食ってただけだ。美味くないぞ」


 彼女たちがスライム狩りに興じている時に手持ち無沙汰でむしって食ってた。


「けど、レベル3って事はかなりよね」


 マイがジト目で僕を見ている。そんなにコケを食べてないよ。


「やー、これで1つ分かった事がある。ここでのスキル取得は多分行動や願ったものとかが反映されるんじゃないか?」


「じゃ、アンちゃんがレベルアップしたら分かるわよね」


 そして、アンがスライム狩りに精を出す。その傍らせっせとコケを集める。まさかみんながコケを食べたがるとは思わなかった。けど、よく考えるとヤバくないか? この迷宮、何も持ち込め無いから、中にあるものを使って食事していくしか無いんだよな。もしかして、そこんとこしっかりしないと餓死とかもあり得るんじゃないか?


 


 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 下から集英社のオフィシャルサイトに移動できます。よろしくお願いします。
最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ