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 まずはスライム狩り


「てえーい!」


 ぶちゅ!


 ラファの振るったハンマーがスライムを粉砕する。


「ファイヤーボルト!」


 ジブルの手から放たれた炎の矢がスライムに突き刺さりスライムは動かなくなる。


「ヘイスト!」


 ミケは加速すると、間合いを詰めて剣でスライムを両断した。


 酷い、酷いもんだ。素人か?戦闘慣れしていなさすぎる。


「ハァハァ、どうだ、ザップ、私達もなかなかやるだろう」


 ミケが振り返ってどやる。


「まてぃ、どうだじゃないだろ。スライム相手に何魔法使ってやがる。アン、正しいスライムの倒し方見せてやれ」


 ここは地下二層。アンに追っ払って貰ったおかげで、わらわら居た冒険者は嘘のように見なくなった。


 ジブルの持ってる地図に沿って最短距離で先に進んでいる。その途中で出会った敵だけ倒している。


 レベリングのために、経験値取得補正のある僕のミノタウロスのハンマーを出したけど、使えたのはラファだけだった。剛力のスキルポーションのお陰だろう。


 巨大なハンマーを振るい火を吐く彼女には体の弱い深窓の姫様だった面影はもはや微塵もない。今はもはや僕には野人バーバリアン狂戦士バーサーカーにしか見えない。


「おっ、いたぞ、アン行け」


「はーい、りょーかいでーす!」


 目の前に出て来たスライムに向かってアンが歩いていく。


 ぷちゅ!


 そのまま何事も無かったかのように歩いて、スライムを踏んでいく。


「解ったか、これがスライムの正しい倒し方だ!」


「スライムは、虫とかと一緒で全く気にしなくてもいつの間にか死んでます」


 マイが解説してくれる。


「「出来るかっ!」」


 ジブルとミケの声が重なる。


 うーん、レベルが低過ぎるのか。他に何か成長補正のあるアイテム無かったか?


 あ、あった。


「3人ともこっちに来い」


 僕はラファ達を呼ぶ。


「誰かこれを使え」


 僕はいま穿いてた金のパンツを収納をくぐらせて手の上に出す。これにも経験値取得補正がある。今まで穿いてたパンツを女性に穿かせるのは少し抵抗があるが、彼女たちを少しでも早く強くするためだ仕方ない……


「なにこれ?パンツ?生温かい」


 ジブルが手に取る。


「俺のパンツだ。これを穿けば強くなる。しかも魔法の収納付きだ」


「汚っ!いるかボケッ!この変態がっ!」


 ジブルは激怒しパンツを投げ捨てる。まあしゃあないかそれが普通の反応だよな。けど、変態は言い過ぎだと思う。幼女に罵倒されると少し凹む……


「いただきっ!」


 ジブルが投げたパンツをラファがマッハで走りキャッチして穿こうとする。


「姫様、それはダメです。女の子として!」


 ジブルが駆け寄るが間に合わず、ラファは装着する。


「み、みなぎるわーっ!」


 ラファが歓喜の声を上げる。


 ズボンの上から金のパンツを穿いてる姿は正直あまりよろしくない。僕が原因だが、ラファがどんどん壊れていく。


「うわ、これがザップと一緒の魔法の収納!すごーい!」


 ラファはパンツから僕のハンマーを出し入れしている。無垢なんだろうけど、これはもうアウトだ。全体的に。


「マイ、教育的指導をよろしく」


「わかったわ……」


 それからしばらくマイとラファは僕達から少し離れた所で赤い顔して話をしていた。僕が聴いたらいけない話っぽいな…

 

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