表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1781/2120

 原始の迷宮太古の迷宮 3


 パムに続いてサクサク進んで階段を降りていく。全く魔物に遭遇しない。パムが道を全て覚えてるのかと思ったけど、別れ道になる度に壁に『こちら階段』という立て札がある事に気付いた。なんとも言えない。迷宮のドキドキ感が全く無い。


「ねぇ、迷宮に置いてるものって、吸収されるんじゃないの?」


 ライが看板を指差す。


「多分、迷宮の自浄作用から、人口の無機物を取り去ってるのじゃろう」


 それにディーが答える。パムが歩調を落としてディーに並ぶ。


「昔は、この手のものは23日で吸収されてたんだけど、そういう事も出来るんだね。アダマックスさんが迷宮をいじったんだね。話からディーちゃんって迷宮主なんだよね。オイラ、イマイチ分かんないんだ。この迷宮ってなんでアダマックスさんが作ったんだ?」


「お主ら何も知らんのじゃのー。古竜大戦は知っとるじゃろ。神を追放した我々はその代償として、地中深く封じられたのじゃ。力強い竜程深い所に。けど、我らは諦めなかった。魔道王暗黒竜オブシワンが生み出した迷宮の理により、マナを使って迷宮を掘り我らの実体を掘り起こす事に可能性を見出したのじゃ。それで目出度くわしは封印から逃れる事が出来たって訳じゃ」


 ん、古竜が埋まっててそれを掘る力を貯めるために迷宮を作ってる。って事はここの迷宮が栄えたら古竜アダマックスって奴が復活するんじゃないか? 神を相手に戦ったって言ってたよな? それって邪悪な生き物なんじゃないか?


「おい、ディー、アダマックスってどんな奴なんだ?」


「アダマックス? あやつは邪悪で陰険で嫌な奴じゃよ」


「おいおい、そんな奴の封印が解けたらヤバいんじゃないのか?」


「ご主人様、安心するがいい。あんな奴が復活しても、わしがケチョンケチョンにやっつけるわ」


 嘘臭いな。ケチョンケチョンにやられるの間違いじゃないか?


「そう言えば強い奴程地中深く封印されたって言ってたよな? ディーの迷宮の階層は?」


「ふっ、7層じゃ!」


 何威張ってやがる。


「パム、ここの最下層は」


「多分地下50層」


「50割る7は約7。階層から考えると、アダマックスってお前の7倍強いんじゃないか?」


「うっ。たまたま運良くわしが封印されたのが浅かったんじゃろう。そうだ。そうに違い無い」


 うん、間違い無くディーはアダマックスって奴と戦ったら秒殺されるだろう。確かにディーのスキルは強力だけど、本人がダメダメだもんな。


「まあ、大丈夫だと思うよ。アダマックスさんって悪い人じゃ無いって噂だし」


 パムはそう言ってるけど、なんか不安だな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 下から集英社のオフィシャルサイトに移動できます。よろしくお願いします。
最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ