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 地上に向かって 2


「ディアシーって呼びにくいよな。なんかあだ名ってないのか?」


 僕はディアシーに問いかける。


「あだ名か。ろくなもんが無いな。グズとかザコとかシロブタとか。なんか腹立ってきたのじゃ。ご主人様以外がそういう呼び方したらコロスぞ。アダマックス、絶対にぎゃふんと言わせてやるのじゃ」


 なんか可哀想だ。ディアシー、アダマックスって奴にイジメられてたのか……なんかシロブタは少し魅力的だけど可哀想だから止めとこう。


「愛称は無いの?」


 ライが問いかける。


「ドラゴン同士だと、基本的に名前は略しないからな。愛称で呼ばれた事など思いつかんのじゃ」


「じゃ、僕がつけてやるよ。ディアシーだから、ディーかアシーだな」


「ご主人様、ディーでお願いするのじゃ」


 アシーも悪くは無いと思うけど。


 タイタンが居た地下5層を抜けて、また階段を上る。そして地下4層、ガーゴイルのエリアに入る。


「もしかして、アイツら襲いかかって来るのか?」


 タイガーが腰を落として警戒している。シープはその後ろに隠れている。タイガーたちはガーゴイルとは戦って無いのか?


 2つ目の部屋の中央にはガーゴイルが2体鎮座している。


「タイガー、落ち着け。近づかないと襲いかかってこない」


 近づいてないのに襲いかかって来た事もあったような気もするが、あれは多分、ディーが操作してたんじゃないかと思う。


「そうじゃ、ソイツらは1メートル以内に近づかないと動かないように設定しておる。それに今はワシの最初のしもべだったスケルトンに権限委託してるからな」


「そうか、それなら安心だな」


 シープはスタスタと歩き始める。


「危ねーっ!」


 タイガーが叫ぶ。


 ゴンッ!


 鈍い音を立ててタイガーが吹っ飛ばされる。シープを突き飛ばして、ガーゴイルに殴られた。近づいて無いよな? そして、ガーゴイルはディーに向かって一直線に飛んでくる。


「なんじゃ? なんじゃ?」


 キョドってるディーに同時に迫る2体のガーゴイル。


 ドゴッ!


 ディーも吹っ飛ばされていく。まじか。ガーゴイル一体は透明な盾で防がれたけど、もう一体のぶちかましがディーにクリーンヒットした。もしかして、ディーの盾は1つしか出せないのか? もしかして、コイツまじ強く無いのでは。よく話とかである、敵だった奴が仲間になったら大した事無いってやつじゃ? タイガーもシープも敵としては厄介だったけど、共闘して役立ったって思えた事がほぼ無い。ディーもそうなのか?

 これは誤魔化さないと。シープにばれたらディーも眠らせられる。


「ディー、何、油断してるんだよ!」


 僕はガーゴイルに向かって駆け出す。




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