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 エンシェントドラゴン 8


「ディアシーはディアシーだ。それがどうした?」


 うーん、相変わらず噛み合わない。そうだ、もう少し具体的な事を聞こう。


「ディアシーって種族はなんなの?」


 ディアシーはカップから口を離す。めっちゃ幸せそうだ。


「ワシはエンシェントドラゴンとか古竜とかお主らが言ってるものだ」


「それで、ここで何をしてるの?」


「さっきまでは迷宮の管理だったな」


「さっきまでって事は今は何してるの?」


「今は自由だ。何するかは、今から考える」


 自由? それは今は置いといて。


「じゃ、今まで何で迷宮の管理をしてたの?」


「なんじゃ? お前何も知らんのか? ワシは封印されてたんじゃ。地中深くに。古竜大戦は知らんのか?」


「古竜大戦?」


「なんじゃ? もしかして伝わって無いのか? ワシらの活躍が……」


「この娘がお馬鹿なだけでみんなしてってるわよ。まあ、説明したげるわ」


 シープが加わってくる。お馬鹿は酷い。けど、話の腰を折るのは止めとこう。


「古竜大戦ってのはね。光の神と竜の親玉が戦ったって神話で、結果は相打ち。光の神は力を失って、古竜たちは地中深くに封印されたって話よ。だから、火山ってあるじゃない。あれって地中に封印された古竜が出してるっていう神話よ。要は昔の人が火山を説明するために考えた神話ね」


 シープが軽い口調で説明する。


「なんじゃそりゃ。そんな神話になってるのか」


 ディアシーはショックを受けてる。


「ワシらは全ての種族のために戦ったのに……まあ、ワシは強制されて戦ってただけだからな。で、他の古竜は復活してるのか?」


 ん、他にも古竜っているのか? シープが僕とタイガーを見てやれやれと首を振る。


「私が話すしかないみたいね。あんた達もっと世界情勢について学びなさい。前に黒竜王が魔道都市で復活したって話があったわ。最封印されたらしいけど。あと、ここ帝国の皇帝が金竜王を使役してるって噂があったわね」


「げっ、金竜王って神竜王ゴルドラン様の事なのか? まじか、あの方が復活してるのか。で、帝国ってどこにあるのか?」


「何言ってるのよ。ここ帝国よ」


「なぜそれを早くいわぬ。早く逃げねば」


 明らかにディアシーは怯えている。さっきまで尊大極まりなかったのに。


「金竜王ってなになの?」


 僕は口を挟む。


「それも知らんのか? 古竜の王、金色なりし神竜王。事あらばワシをこき使おうとする、ワシの天敵じゃ。ただの脳筋じゃが、ワシとは相性が悪すぎる。お主らも悠長な事してないですぐに逃げるぞ」


「分かった。分かったから落ち着けよ。それより、この迷宮の事を教えてくれよ」


「しょうが無いな。この酒に免じて教えてやるのじゃ」


 読んでいただきありがとうございます。


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