大破壊
昨日色々忙しくて、休憩ご飯無しで14時間連続で働いたおかげで、もう微塵も体が動きませぬ(>_<)
「まだ引きつけるわよ。コナン、合図したら、全力で階段の天井をぶっ叩いて」
ミーの言葉に僕は迷う。天井を叩く? どうやって? 全力で跳び上がったらなんとかハンマーは天井に届きそうだ。けど、当てるんじゃなく叩かないと。天井がぶっ壊れるくらいの一撃をどうやったら与えられるだろうか? 振り上げて振り下ろすのが一番力が入るが、海老反りで跳び上がって叩く? いや、バランスを崩してへっぽこにスカりそうだ。今は僕たちの命運がかかっている。『失敗しちゃった。てへっ』じゃ済まされない。力が入るか分かんないけど、下から上に振り上げてぶち当てるしか無いだろう。それに上手く跳躍の力を乗せる事が出来たら、良い感じの一撃を放てるのでは無いだろうか? 一つ難点は、格好悪そうって事だ。
「コナン! 今よ!」
えっ、早い早い。けど、考えてる暇は無い。階段を少し上り、ハンマーをぶら下げるように構える。ままよっ!
「どっせいゃーーーーっ!」
両足に力を込めて跳び上がり、ハンマーを振り上げる。不味い、跳ぶスピードが早すぎる。なんとかハンマーを振り上げ、天井にぶち当てる。
ドゴン!
良い感じで命中した、ほぼ頭が……
いってーーっ! 目の周りに星がしこたま飛んだぞ。ハンマーを手放し、頭を押さえながら地面に叩き付けられる。危ねー、あと少しで首の骨折れることだったぞ。
「コナン!」
先生の声、僕の足が引っ張られる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
階段の天井が崩落し始める。
ガゴッ!
僕が頭をぶつけた所から、天井に大きな亀裂が走り、石屑を撒き散らしながら上に向かって走っていく。
ドゴ! ドゴ! ドゴ! ドゴ!
天井から大きな岩が落ちてくる落ちてくる。僕らは危険を感じ、入口から避難する。階段の入口から幾つかの岩が転がり落ちてくる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
幾つもの落下音が鳴り響き、一つの音に聞こえる。しばらく、鳴り響き、足下に感じていた振動も止まる。これは階段に居た忍者たちもひとたまりも無いだろう。
「やったー! やったわよ!」
ミーが喜ぶ。
「まさか、こんな上手く行くとはな」
アムドさんは呆然としている。
「ミーも凄いけど、コナンも凄いわね」
マリンも嬉しそうだ。レイ・ライもキャッキャ喜んでいる。
けど、一つ疑問がある。口にするのを少し躊躇うけど……
「ミー、どうやって上に戻るの?」
「えっ?」
ミーが鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている。まじか……
「そ、そうね、しばらくしたら、瓦礫を収納に入れて戻るわよ」
ミーは今考えついたな。




