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 待ち伏せ

時間が……


「で、ミーどうすんだ?」


 僕たちは地下二層を抜け、階段を降りて地下三層の入口にいる。


 アムドさんが階段を上に目をやる。そして口を開く。


「まあ、ここで待ち伏せしたら、出て来たヤツを叩いて多対一で有利には戦えるだろう。けど、敵は20人近く居たし、タイガーとシープもいる。それに、最悪他の十二神将も来てるかもしれないしな。多分ジリ貧だぞ」


 僕も不安材料が多いと思う。物理攻撃だけなら楽勝なんだが、精神攻撃で眠らせられたらあっさりやられるかもしれない。


「ばっかじゃない?」


 ミーが真顔で応える。


「わざわざ暗殺者だか忍者だか、そんな危ないヤツらと真っ正面から戦う訳無いでしょ」


「じゃ、どうするのよ」


 マリンがミーに食いかかる。


「待ちなさいよ。どう、アムド?」


 ミーの言葉にアムドさんが人差し指を舐めて立てる。


「やはり、早いな。もう階段を降りて来てる」


「なんで分かるんだ?」


 指を舐めたら敵がそばに居るのが分かるのか? スキルなのか?


 アムドさんがドヤ顔で僕を見る。


「濡れた指は空気の流れを感じ易いんだ。アイツらは卓越した隠密だ。けど、どうしても細い道を通る時には空気の流れを変えてしまう。1人2人だったら分かんないが集団だと簡単に分かるよ」


 そうか、そう言えば階段の中って部屋よりも涼しい気がしたもんな。


「コナン、武器を構えて、あたしが合図したら、全力で階段の天井をぶっ叩いてやって」


 ここまで来れば僕でも分かる。階段の天井を崩落させて忍者たちを生き埋めにして一網打尽にするつもりだな。相変わらずミーはえげつなない。

 ミーは階段両手をついて階段に耳を当てる。突き出したお尻がセクシーだ。久しぶりに男に戻ったから、触っちゃダメかなー? 


「そこまで隠す気はもう無いみたいね。あたしたちを簡単に倒せるって油断してるわね」


 ミーが小声で話す。さすがミー足音が聞こえてるのか。その横にアムドさんも手をついてお尻を突き出す。そして、地面に耳を当てる。


「結構近付いてるな。20人近く。足音を殺してはいるが、ここまで大人数だとな。階段の真ん中は過ぎてるんじゃないか?」


「そうね、けど、一発でやっつけたいからギリギリまで引きつけるわよ。けど、全員きてるのかな?」


「多分全員だ。隊を分けたらせっかくの数の優位を捨てる事になるからな。シープは攻撃力が低いからタイガーと一緒にいるはずだ」


 そうだよな。個別で考えたら僕らの方が戦闘能力が高いはずだ。シープって奴の能力で僕らを眠らせて人数で押し切るつもりなんだろう。けど、こっちには僕がいる。ヤツらにとって、僕の超攻撃力は想像の範疇を超えてるのだろう。


 僕たちはミーたちの邪魔をしないように口をつぐんでいる。





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最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
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