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 タッチヒール


「どっせいやー!」


 叫びながら先生が輪の中に入って脱ぎ始める。


「待って、待って、待って、先生は脱がなくていいから」


 ミーが先生を止める。なんかお約束になりつつあるな。


「みんなが脱げ脱げ言うから、おでが、ミーの代わりに脱いでやる。マリン、おでも股間を噛まれて怪我してるから、直接握って回復魔法かけてくれ」


「えっ、いいんですか?」


 マリンは先生の股間を見つめる。


「いいんですかじゃないでしょ」


 ミーが伸ばしたマリンの手をはたき落とす。


「先生は怪我してもすぐ治るでしょ。貴重な回復魔法を変な事に使わないで。マリン、こっちに来なさい。誰もこっちにこないで! レイ、ライ、こっちに来ようとした奴、ぶっ殺していいから」


 ミーはマリンの手を引いて隣の部屋に行く。そして、部屋の前にレイとライが立ち塞がる。


「ミー早く脱ぎなさいよー」


 マリンの声が隣からする。


「はい、痛くしないでよ」


 なんと、ミー脱いだのか。見たい。けど、レイ・ライを突破してもその後のお仕置きが怖い。


「うわ、やば、千切れかけてるじゃない。あんたよく我慢してたわね……」


 ん、ミーの何が千切れかけてるんだ? みんな耳をそばだてて隣の部屋の方を見てる。気になる。気になりすぎる。


「痛っ! 痛いわよ。あんたもっと優しく触りなさいよ。敏感なんだから」


「千切れかけてて敏感もなんもないでしょ。たまきはる命の息吹よ賦活せよ。『タッチヒール』」


 マリンの良く通る声が聞こえる。


「くっ! くうっ! 痛い、痛痒いわ」


 ミーのなんか色っぽい声がする。見たい。見てみたい。けど、我慢だ。


 みんなで耳を澄まして聞き入ってるけど、何の音もしない。静寂が辺りを支配する。長い。どうなってるんだ? ミーの千切れかけたものはどうなってるんだ?


「ふうっ。もう大丈夫よ。元通りだと思うわ」


 マリンの声がする。少しくたびれてるように聞こえる。


「良かったー。まじで千切れたりしたらどうしようかと思ったわ。ダンシングコイン殺す! 今後見つけ次第殺す! 徹底的に殺す!」


 ミーの低いドスが効いた声が聞こえる。怖ぇよ。


「ミー、もう一回でしょ。早く出しなさいよ」


「わかったわ」


 おっ、次はどこを出したんだ? 


「それじゃ触りにくいでしょ。四つんばいになって」


「んー、わかったわ」


 おっ、しぶしぶって感じの声だな。と言う事はミーは今、お尻丸出しで四つんばいになってるって訳か。あのプライドが高いミーの情けないポーズ。こりゃ視てみたいな。


「あんたたち、何、静かにしてんのよ。聞こえてるんでしょ。今見に来たらコロス! 絶対コロス!」


 ミーはそう言ってるけど、これって前フリって奴だよな。今、見に来いって事だよな?

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