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番外編SS 荷物持ちこきつかわれる

 

 僕は正直少し後悔した。ポータルの能力をマイに知られた事を。


 まずは、アンにドラゴンになって貰い、全力疾走で山奥の温泉に向かわされた。そこの源泉の湧き出る所にポータルを設置させられる。そして急ピッチでつくったログハウスの分館に風呂場と浴槽を作りそこにポータルを設置させられる。次はその排水部分にポータルを設置し、町のそばの川の下流にまたポータルを設置させられる。排水は川の下流に自動的に流されるように設定した。


 これで、僕達の家に温泉が装備された。


 言葉で表すと少しだが、いろんな所に行ったり来たりしたので、結構な時間がかかった。


 なんと、これでいつでも入浴出来るようになった。銭湯に通う必要ももうないだろう。あれはあれで楽しいのでまた行くかもしれないが、正直自分たち用の風呂が出来たのは嬉しい。



 次はマイの指示でトイレに手をつける。


 ログハウスの本館の方に設置されてたトイレに、町で買ってきたタンクを取り付けた。

 トイレはもともとくみ取り式で、用を足したら下に落ちるようになっていたんだが、その穴にポータルを設置して、これも川の下流のポータルに自動的に流されるようにした。

 次は、タンクに一つポータルを設置して、町のそばの川を延々と上流まで遡り、湧水地で雨による水の増減がなくかつ適度な流れの所を探しそこに二つポータルを設置した。動作テストをする。いい感じだ。

 これで、常にトイレには水が流れているようになった。


 あと、川の湧水地に設置したもう一つのポータルから台所のシンクにも水が出るようにして、またその排水からも川の下流に流れるようにした。


 もう、こうなるとポータルの管理は僕の能力を超えていて、いつの間にかマイが管理している。もしかして、もう一つタブレットが出せるのではと思って試してみたら、予備を一つだせたのでそれをマイが手にして僕に指示を出していった。ちなみにタブレットに新しく管理者登録というアイコンが出てたので、マイを登録した。



「ありがとう、ザップ。快適な生活が送れそうね」


 やっと水回りのポータル設置が終わったと思われる。あとは微調整だ。東奔西走、正直くたくただ。


「そうだな……」


「温泉見に行こ!」


 マイがいたずらっぽく笑う。


「え、ああ」


 マイについて行くと、硫黄のような温泉の匂いがする。まさか?


 脱衣所の所でおもむろにマイは服を脱ぎ始める。


「お、おい、何してんだ?」


 勢いよくマイは服を脱ぐ、その下には白い水着が。


 ほっとするが、少し残念だ。


「ザップ行くわよ、ザップが最初に入って」


 マイに後ろ向いてもらって僕も収納からだした水着に着替える。


「ご主人様、準備完了ですよ」


 アンは真っ赤な水着で待っていた。


 台所のメンテナンス位からアンを見ないと思ったら、風呂掃除してお湯を張ってたそうだ。


 体を洗って温泉に入る。しばらくして二人も入ってくる。大変だったけど、報われてお釣りがきた気分だ。



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