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第十四話 荷物持ち怒る


 次は地下44層だ。ここさえ抜けると、次はヘルハウンドのエリアになる。


 ここは厄介だ、リザードマンの数は不定で、いる場所も不定だ。部屋だけでは無くて、普通に通路とかでもリザードマンに遭遇する。初めてここに来た時は何度も死にかけた。正直、あまり群れないミノタウロスより厄介だ。


 マイにはリザードマンの槍を渡している。脆くてすぐ折れるが、間合いが長いので牽制にはいい。


 まずは4匹。2匹は撲殺して、2匹は昏倒させる事に成功した。斧を出してマイにとどめを刺させる。若干、マイの動きが良くなってきた気がする。相変わらず、涙ぐんではいるが。


 次は広めの部屋で6匹いる。討ちもらしたら厄介なので、マイとは少し距離をとって戦うことにする。僕は駆け出し、まずは2匹を殴り倒す。生死はわからないが、動かなくはなった。残りの4匹は後退する。僕は一気に踏み込む。


「キャーーッ! ザップ!!」


 マイが叫ぶ。しくじった。前に出すぎたか?


 挟まれる訳にはいかないので、今は後ろを見ず、4匹殴り倒す。


 振り返ると、マイが足を引きずってこちらへ向かってくる。その足には何かが刺さっている! 矢か? 油断した。マイの後ろには数匹のリザードマンが見える。挟撃しようとつけてきたのか。


 僕は走り出す。けど、リザードマンの方が先にマイにたどり着いた。マイの腹部から血を撒き散らしながら槍の穂先が突き出る。まだ、まだ大丈夫だ。頭や心臓じゃなかったら即死はしないはず。


 マイが右手を突き出して、崩れる。更に後ろからリザードマンがその肩を槍で突く。


 マイは遭遇のとき以外は口をつぐんで1回も悲鳴を上げなかった。僕に心配かけないようにか?


 間に合った。僕はマイの手を握り後ろに引きずり倒す。


「燃え尽きろ! トカゲ野郎!」 


 咄嗟に僕の口から怒りの言葉がもれる。


 ゴウッ!!


 僕の左手から放出されたドラゴンブレスは、一瞬にしてリザードマン達を消し炭にした。


 読んでいただきありがとうございます。

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