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 またガチャ引きます


「今度こそ。いいもん引いてやる!」


 僕は拳を握りしめる。今までの苦労を思い出す。僕、マイ、アンの分メダル30枚。『メダル1枚でガチャ1回。10連召喚ではレア以上確定!』。ガチャの台に書かれたこの文句が気になって、必死でメダルを集めた。10連召喚だとレア以上確定だもんな。

 これだけ集めるのに4回も迷宮にアタックした。最初の1回はジブルも参加してたのだがあまりの単調作業に飽きて来なくなった。この迷宮の中は一定の温度なので面倒くさがりながらもなんとかアンもついてきている。


「排出確率は、ノーマル(N)が80%、レア(R)が16%、スーパーレア(SR)が3%、スーパースーパーレア(SSR)が0.9%、ウルトラレア(UR)が0.1%」


 また、アンに枠外に書いてある排出確率を読んでもらう。変わっては無いみたいだ

な。けど、ガチャの台自体は変わっていて赤と緑のストライプに塗ってあり、隣にはクリスマスツリーあと部屋の至る所にクリスマスの飾り付けがしてある。あと3色の青赤黄のボタンの隣にもう一つ緑と赤のストライプのボタンがあり、季節限定召喚と下に書いてある。


「で、ザップは何引くの? あたしはスキル召喚」


「私は食料召喚ですね」


 なら僕は魔道具召喚魔法を選ぶべきなのだろうが、限定が気になる。これだけクリスマスのデコレーションをしてあるって事はクリスマス限定のものが出てくるのだろう。これを逃したらクリスマスはまた1年後。これはやるしかない!


「決まってるだろ。限定召喚だ! 間違い無い。クリスマスに因んだ強力なものが出てくるに違いない。今年のクリスマスを最高のものにしてやる!」


「ご主人様。なんかそれ、負けフラグ臭しかしないですね。それでは、私から引きますね」


 アンはメダル10枚を入れると、躊躇いなく食料召喚のボタンを押す。


「えいっ!」


 何の力みも無くレバーを引く。正直外れを引けばいいと思う。そしたらなんか僕が当たる確率増えそうな気がする。


 お約束で魔方陣は青く光り、ピーナッツ1つ。


 そして、なんとシルバー! レアだ美味しそうなリンゴだ。ピーナッツもリンゴもフヨフヨ浮いている。十連って一気に引くんだな。え、またシルバー! 次は肉! そしてブルーの、豆、豆、豆、豆、豆、豆の六連。そして、またブルー? え、十連召喚はレア以上確定じゃないのか?


「来たっ! 来ましたよーっ!」


 アンが叫ぶ、え、魔方陣の光が赤にかわっている。スーパーレアだ!


 光が引いて魔方陣に黄金色のリンゴが現れる。


「『叡智のリンゴ』食べると魔力が上がるそうよ。大金貨50枚の価値よ」


 マイ必殺の鑑定か。なんと、やっと出たスーパーレアが食べ物とは……


 アンは出てきた食べ物を収納にしまう。


「次はあたしね」


 マイがレバーを引く。いきなりシルバー! スキルは剛力。そして、ノーマル、ノーマル、ノーマルと来て、シルバーでスキルは敏捷性アップ。そして、ノーマル、またシルバーで耐火炎。そして、ノーマル、ノーマルで最後もシルバーでスキルは剛力。なんだかんだでレア4つも引いてるな。さすがマイ。


 そして、最後に真打ち登場!


「どっせいりゃー!」


 派手にレバーを叩く。青い魔方陣で、出てきたのは金色の松ぼっくり。地味なクリスマスの飾りだな。

 そして、松ぼっくり×8、最後やっとシルバー。あ、星だ星の飾りだ……


 爆死………


「ザップ、あたしは松ぼっくり好きよ」


「私だって大好きですよ」


 勝者たちの慰めが心に刺さる……





マイ13,7,3,4,04,3,12,6,4,13


ザップ2,3,8,4,9,8,9,2,6,08

 リアルな確率ガチャでした。さすがザップさん。


 読んでいただきありがとうございます。


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最強の荷物持ちの追放からはじまるハーレムライフ ~
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