第21話 OLはストレスを溜める
なんだかんだでリビングに到着。
すると食糧庫から持ってきた便箋に文字が浮かび上がってきた。
相変わらず、わけのわからない文章が多い。つか、本当に文章なのかしら。
たとえば、こんなのだけど……
:(遘√?莠コ縺ォ蠕後m謖?r謖?&繧後k繧医≧縺ェ莠九?豎コ縺励※閾エ
:縺励∪縺帙s)
それでも全文読むんだかんね、そうしないとヤバそうな感じがするし。
はあはあぜえぜえ…… あった。ここは読めそう……
: Ito ang aking paboritong kurso.
: Inihanda ko ang byahe na tulad nito.
また南方古語のようね。さくっと翻訳できるといいな。
: Este e meu curso favorito.
: Eu preparei o desvio assim.
……ふむ。厨房はハズレ。ちくせう。
やはり正解は、左側のドアの先にある、という事ね。
じゃあ、鍵はどこにあるのかしら。
いままでのところ、それらしいものは見つからなかったけど…… えっ!?
からん、ころーん…
「な、なに?」
ドアベルのような澄んだ音が聞こえる。どこからだ?
洗面所か!
私はハースタルを抱えて、部屋を飛び出した。
ぱぱぱぱぱ
洗面所にたどり着いた私が見たものは、ソフトボールくらいの大きさの光の玉が、床から浮かび上がってくるところだった。
とっさに発砲。
小豆くらいの大きさの弾だけど、今回は麻痺の魔法が付与されている。
ほとんど全部の弾が光の玉に当たったはず。
一発でも当たれば、クマでさえ動けなくなるはず… なんだけど。
…ダメージは無いみたい。
かちっ
空になった弾倉のロックが外れた音だ。銃身を振って弾倉を飛ばすと、代わりの弾倉が入ったポーチに手を伸ばす。
いや、それよりも……
光の玉はゆっくりと浮かび上がって。音の間隔も短くなっていく。
あと10秒かそこらで、天井にぶつかるだろう。
気が付くと私は、光の玉をつかみ取ろうとしていた。
今思えば、なぜそんな事をしたのかわからない。とっさの行動と言うか、反射的に身体が動いたというか。そんなところかしらね。
光の玉の中に手を突っ込んだ私の身体に、弱い魔力が流れる。
ぴりっという感じだが、不快な程ではない。
魔力が止まると、何か固いものが手に触れたではないか。
「ビンゴ!?」
光の玉から抜き取った私の手の中には、ひとつの物体が残されていた。
一枚の丸められた便箋が、リボンで結ばれて。
そして、光の玉は天井に吸い込まれるように消えると、音も止まった。
:Resgate.
:Olhe na prateleira.
「棚の上を見よ、ね。ホントに救済処置なのか罠なのか…… 迷うところね」
相手は、解決までに時間がかかりすぎると考えたのだろう。
今回はストレートにラジルポ語で書かれていた。
ヒントをもらった、と思えばいいのかしらね。
ストレスが溜まると、破壊衝動がががが…




