表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/213

第9話 ゴブリン狩り

 

 翌日。俺は朝も早くから魔導士ギルドを訪れた。

 

 老人だった頃の名残りか、早い時間に目が覚めてしまった。

 

 当然の如く、人の姿は少ない。

 どうやらラミアさんはまだ出勤していないようなので、

 受付の強面の事務員に声を掛け、建物の中に通して貰った。



 向かったのは魔導士ギルドの図書館。

『僕』がよく過ごしていた場所だ。


 魔導士ギルドは世界中にあるが、

 そのほとんどに、こう言った図書館が併設されている。

 知識は魔導士の武器なのだ。



 俺は気になっていたことを調べようと文献を探す。

 森の街フォレスの歴史、または近隣のダンジョンに関する書物を集めた。





 作者不明『忘れ人の磐宿』

 忘れ人の磐宿は森の街フォレス近郊のダンジョンの中でも、

 ひときわ古い年代のダンジョンである。

 発見は100年以上前で、

 当時の文献は残っておらず、

 名称などの由来も不明であり、

 そう言った意味では異質のダンジョンと言える。


 一説によると魔導士ではない鍛冶屋の男性が鉱石採掘の道中で

 発見したとのことだが詳細は定かではない。


 ダンジョンは5階層と比較的浅く、

 出現する魔物はゴブリン、オーク、吸血コウモリなどで、

 レアドロップ等の記録は無い。


 一件変哲もないダンジョンであるが、

 ときおり地図にない道が発見されたり、

 時々地地響きのような咆哮が聞こえたりするなどの

 報告が残っている。


 色々な文献を探したが、『忘れ人の磐宿』に関する話はこれくらいだ。

 大魔導ゼメウスとの関係を示唆するような情報は見つからなかった。

 彼は何故、あんなところに箱を隠したのだろうか。


 僕は広げた文献を元の書架に片付ける。

 その途中で後ろから声を掛けられた。


「グレイさん、おはようございます!朝早いですね」


 大きな声なので驚いてしまう。

 振り向いてみるとそこに居たのはラミアさんであった。


「お、おはようございます。ラミアさん」


「おはようございます。調べものですか?」


 ラミアさんは俺に尋ねる。


「はい、少し。あと図書館が好きなもので」


「そうなんですね。そんなところまであの人に似てますね」


 そう言ってラミアさんはくすりと笑う。

 あの人とは『僕』の事だろう。

 俺は曖昧に返事をした。


「そういえば、昨日作った登録証が出来ていますのでお受取をお願いします!」


 もう出来たのか、早いな。


 俺とラミアさんは手続きを行うため、窓口の方に向かった。






 受取のためのいくつかの手続きを終えると、

 ラミアさんは俺に登録証を渡してくれた。


 銀色の金属で出来た小さな長方形。

 その中心には魔導士ギルドの紋章である、

 双頭の竜が描かれている。

 

 これは神の遣いとも言われる、

 双頭龍ウロボロスの姿を描いたものだ。


 これ登録証こそが、魔導士である証。

 俺は登録証をしみじみと眺める。

 一生分の夢が、まずは半分叶ってしまった。



「あの、どうかされましたか?」


 ラミアさんに声をかけられハッとする。


「い、いえ。なんだか安心してしまって。失礼しました」


「フフ、そうなんですね。分かります。身分証が無いって心細くなりますよね」


 ラミアさんはまた都合のいい様に勘違いしてくれたようだ。


「後で登録証の情報を確認してください。あ、残念ですがランクはEからになります。もし以前の登録証を見つけるか、元の登録証を発行した魔導士ギルドで身分を証明できれば、ランクは修正されますので」


 俺はラミアさんに言う。


「あ、いえ。以前もEランクだったので修正は必要りませんよ。」


 Eランクどころか、魔導士でも無かったとは言えない。

 だが俺の言葉を聞いてラミアさんは首を傾げた。


「・・・そうなんですか?昨日の魔力測定器(ラクリマ)でかなりの魔力量が計測された様子だったので、グレイさんは高ランクの魔導士さんなのかと思っていました・・・。」


 ラミアさんは驚いたように言う。

 ラミアさんにそう言われて、悪い気はしなかった。


「いえいえ、駆け出し魔導士ですよ。」


 これは嘘ではない。


「・・・でもグレイさんなら必ず高ランクになれると思います。私、こう見えて人を見る目はあるんですよ!」


 ラミアさんは力強く言う。

 その熱量に思わず俺は気圧される。


「・・・ありがとう」


 誰かに期待されるのなんてどれくらいぶりだろうか。

 俺は胸のうちにじんわりと温かいものが流れるのを感じた。


 うん、なって良かった。魔導士。




 その後、ラミアさんにフォレスでの仕事のルールや、

 ダンジョンに関する簡単な情報を提供してもらった。


 俺はラミアさんに礼を言い、受付を離れる。



 

 よし、まずは仕事だ。

 旅費もそうだが、まずは生きるための生活費を稼がねばならない。

 昨日は女将さんの恩情で泊めて貰ったが、

 今日の宿をとる金すら俺は持っていないのだ。



 魔導士ギルドの仕事は掲示板に、依頼書と言う形で貼られている。

 俺は掲示板を眺めた。



 ・ポーションの素材集め 10,000ゴールド

 ・ゴブリン駆除 1体1000ゴールド(下限5体)

 ・一角ウサギの巣穴捜索、および駆除 10,000ゴールド


 「ふーむ」


 俺は唸り声をあげる。


 このあたりが今の俺のランクでも受注できる仕事だ。

 ちなみにEランクだと駆け出しの魔導士と言ったレベルだ。


 魔導士らしく素材集めなどでもいいが、

 とりあえず今やっておきたいのは、

 魔法での実戦経験を積むことだ。


 ゼメウスとの修業で、組手の様なことも散々いやった。

 だが相手はあの伝説の魔導士。

 自分の実力を計るにはあまりにも巨大過ぎて物差しにもならなかった。

 

 あとは地底湖での水竜との戦いだが、あれは時間魔法を使用したおかげで

 ほとんど戦闘とは言えないものになった。

 時間魔法の代償や、詳細についてはまだ掴めていない。


 ゼメウスもみだりに使用するなと言っていたし、

 出来れば通常魔法だけで戦闘が完結出来るようにしておきたい。

 


 「よし、決めた」


 俺は一枚の依頼書を掲示板から剥がすと、

 それを持って受付へと向かった。



 ・・・

 ・・

 ・



 街から出た俺は森の街道を歩く。

 目指すはフォレスの街の近くにある岩山だ。

 

 俺が受注したのは、ゴブリン駆除。

 

 ・ゴブリン駆除 1体1000ゴールド(下限5体)

 

 ゴブリンは緑の小鬼で、わりとメジャーな魔物だ。

 一体一体はそれほど強くないが、

 仲間を呼ぶ特徴があり対応を間違えれば危険な相手となる。

 ちなみに荷物持ちだった頃は、

 ゴブリンに出会ったら一目散に逃げることにしていた。

 魔導士じゃない者にとってはゴブリンと言えど、

 危険な魔物に間違いはない。


  


 「あ、そうだ」

 

 ゴブリンと遭遇する前に、

 ラミアさんから受け取った登録証を取り出す。

 

 この登録証には魔力測定器(ラクリマ)を通して測定した

 俺の魔力が登録されている。

 魔導士の情報保護の観点から、魔導士ギルドと言えどそれを

 自由に見ることは出来ない。

 見ることが出来るのは登録証の持ち主だけだ。


 どういう仕組みなのか、

 どうやって情報を更新しているのかは一切が不明だ。

 今度ラミアさんにでもゆっくり聞いてみるか。


 俺は登録証に魔力を通して、魔法を唱える。

 

 「<ステータス>」


 この登録証は魔道具であり、

 特定の魔法を使用することで中に刻まれた個人情報を確認することができるのだ。

 

 どれどれどんなものか。


 俺は魔力に反応し輝く、登録証を覗き込んだ。




 「え?」


 俺は驚きの声を上げる。


 

 名前:グレイ

 ランク:E

 魔力総量:C

 魔力出力量:C

 魔力濃度:A


 表示されたのは自分のステータス。

 

 総量とは文字通り、俺の魔力の総量。 

 魔法戦闘におけるスタミナを表す。 

 出力量は魔法の威力に影響するもの。

 そして魔力濃度は、魔法の精度や性質に関わる項目だ。

 例えば濃度の高い魔力であれば、

 低い魔力よりも温度の高い炎を放てる。

 より低い温度の氷魔法、純度の高い水魔法。

 魔力濃度によって影響を受けるものは多い。

 

 その魔力濃度がAランクと言うことになっている。

 このランクはそのまま魔導士のランクとも連動するので、

 つまり俺は魔力濃度だけならAランク魔導士と言える力があると言うことだ。



 つい先日まで灰色だった俺が?

 

 到底信じられなかった。

 登録証か魔力測定器(ラクリマ)の故障なのではないかと疑う。

 

 それともゼメウスとの修業のお陰で、

 俺はそれほどまでに鍛えられていたと言う事だろうか。



 俺は登録証を懐にしまう。

 色々と疑問は残るが、

 まずはゴブリン狩りだ。 

 

 


 岩山に近づくと俺は身を低くし、

 ゴブリンの姿を探した。

 相手に気づかれる前に相手を発見できればそれだけ有利になる。

 

 ゴツゴツとした岩肌に隠れながら、

 ゆっくりと周囲を警戒し歩き続けた。



 探し始めてから数分。

 俺は岩の間を動く、緑色の生物を見つけた。


 ゴブリンだ。


 どうやら食べ物を探している様で、

 無警戒にあたりをキョロキョロとしている。

 

 俺は心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

 灰色で荷物持ち(ポーター)の だった俺は魔物との戦闘経験などない。

 これが初めての実戦と言える。



 戦闘経験を積むためにはもちろん正面から戦うのが一番だが、

 ゴブリンの緑の肌と、口元の黄ばんだ犬歯を見てその気が失せた。

 あれと戦うのか。

 なんか気持ち悪いな。

 

 

 考えてみれば『僕』は非常に慎重な性格であった。


 若返ったからと言って、

 そこの本質が変わるわけではない。

 

 どうにかゴブリンに気が付かれずに、

 ゴブリンを倒す方法を考えることにした。


 役立て、今まで為にため込んだ俺の知識たちよ。


 

 ・・・

 ・・

 ・


 

 ゴブリンを見失なわないように気が付かれないように追跡する。

 

 決してビビっているわけではない。

 チャンスを伺っているだけだ。


 当のゴブリンは、

 岩の間を走るネズミのようなものを掴まえたらしく喜んでいる。

 

 そしてその場で食事を始めた。

 ゴブリンは雑食性で食欲旺盛だ。

 

 飢えた時には同族も食らうことがあるという。

 


 さてどうするか。

 俺は周囲を見回し、ふと閃く。


 

 見つけた、こいつを一方的に倒す方法を。


 

 俺は掌をかざし、息を吐く。

 そしてゆっくりと魔力を集束し始めた。

 


 ここは岩山。

 ゴブリンが食事をしているすぐ横には、

 崖が広がっている。

 


 <エアボム>


 

 瞬間的かつ局所的に暴風を発生させる。

 俺はゴブリンを風魔法で崖に突き飛ばした。

 


 「グギャ!」


 強めの風を浴び、体勢を崩すゴブリン。


 そのまま足を踏み外し、

 ゴブリンは崖下へ真っ逆さまに転落した。

 数秒後に鈍い音が聞こえる。


 「よし!」 

 

 俺はゴブリンのいた辺りに駆け寄ると、

 崖下をのぞき込んだ。

 

 うん、結構な高さがある。

 

 ゴブリンは地面に叩き付けられ、

 無残にも絶命しているようだった。


 俺はほっと胸をなでおろす。



 「ふー、緊張した」



 俺とゴブリンの壮絶な戦いは幕を閉じた。


 卑怯ではない。

 これはれっきとした作戦なのだ。

 ゴブリンは俺の知略にひれ伏したのだ。


俺は自分自身に必死に言い聞かせた。



 さて、依頼達成のためにはゴブリンの討伐部位を魔導士ギルドに納品する必要がある。

 崖下まで回収しにいくのは非常に面倒だが、

 背に腹は変えられない。

 

 俺は回り道をして、

 崖下までゴブリンの亡骸を回収しに行った。

 




 「さて、最低でもあと4体か」



 討伐証明部位である、

 ゴブリンの魔石を回収し終えると、

 俺は狩りを再開することにした。

 

 狩りの開始からすでに1時間。

 このままだと日暮れまでに街に戻れるか怪しいペースだ。



 「・・・もう一度さっきの岩場を探してみるとするか」


 次の獲物を見つけるため、

 俺は今来たばかりの道を引き返す。





 先ほどゴブリンを突き落とした岩場に戻ると、


 そこにはまたゴブリンがいた。

 なんたる僥倖。

 

 俺は見つからないように身を隠し、再び様子を伺う。


 すると新たに見つけたゴブリンは、

 先ほど突き落としたゴブリンが仕留めた大ネズミを食べていた。


 なるほど、餌の臭いに釣られてやってきたのか。

 

 位置的にもさきほどとほとんど同じ。

 状況に既視感を感じた俺はすぐさま魔法を集束する。

 


 <エアボム>



 先ほどと同じ魔法。

 そして結果は先ほどと同じとなった。


 ゴブリンは転落し、

 崖下に叩き付けられる。


 俺は崖の上からゴブリンの死体を確認し、

 近くに転がる大ネズミの死体を見て考えた。



 「・・・そうか。餌か」

 

 効率的にゴブリンを狩る方法を思いついた俺は、

 あるものを求め、

 周囲の岩場を捜索し始めた。



 ・・・

 ・・

 ・


 俺は岩の間に巣食う大ネズミを仕留めた。

 

 それらの死骸の皮膚を切り、

 周囲に血をぶちまける。

 

 あたりにむっとするような血の匂いが広がる。


 そして俺は魔力を集束すると、

 再び風魔法を発動した。



 <ウインドストリーム>



 本来は暴風を巻き起こし相手を吹き飛ばす魔法だが、

 魔力を調整して弱めに発動している。

 風の強さは暴風ではなく、そよ風と言ったところだ。

 

 そしてその風をコントロールし、

 広く遠くへ拡散していくイメージで動かしていく。

 この岩山全体に、エサの臭いが充満するように。


 そして俺は岩陰に隠れゴブリンたちが来るのを待った。

 はたして現れるだろうか。

 これでダメなら後3匹は別の手段で狩らねばならない。

 

 心配になりながらあたりを警戒していると、

 岩陰の陰に何かの気配を感じた。


 岩の隙間からそちらを窺うと、

 そこには2頭のゴブリンがいて、

 俺の仕掛けた大ネズミのエサに群がっている姿が見えた。


 


 俺は作戦の成功を確信し、

 そのまま魔力の集束を開始した。



・・・

・・




「お疲れ様です」


俺は受付にいるラミアさんに声をかける。

時間は夕方。

辺りには仕事を終えた魔導士たちが同じように受付に並んでいる。


「あ!グレイさんお疲れ様です。いかがでしたか、今日のお仕事は」


「はい、なんとか。依頼達成の報告と、換金をお願いしていいですか?」


俺は受付の椅子にかけながら答える。


「もちろんです!えっと、今日はゴブリン討伐ですよね?5体が下限でしたが、そこまで達することは出来ましたか?あの岩山の辺りは地理に詳しくないとゴブリンを発見することが難しいと聞いてますが・・・」


そうだったのか。

それは知らなかった。


俺は胸元から、ゴブリンの魔石を出す。

数は5つ。

依頼書の下限と同じ数だ。


「わ、すごい!さすがグレイさんですね。これで依頼は達成です!・・・うちのギルドのゴブリン討伐は、報酬が安い割に時間が掛かるって言われていて魔導士の方には避けられてしまうことが多いんです。だから助かりました」


ラミアさんが俺に頭を下げてくれる。

うーん、どうやらラミアさんの力になれたようだ。


「いえいえ、仕事ですから当然ですよ。それに、そうか。あの岩山のゴブリン討伐は人気がないのですね」


俺はラミアさんに尋ねた。


「そうなんです。あの岩山から、ゴブリンが街の近くまで降りてくることもあるので定期的に駆除は行わないといけないのですが・・・」


ラミアさんは困ったような顔をする。


「そうなんですか。ではゴブリンを多く狩ってしまっても問題はなさそうですね。下限以上のゴブリンを狩った場合も同じレートで魔石を買い取っていただけますか?」


俺はラミアさんに尋ねる。


「はい、もちろんです。多く狩っていただけるのであればそれほど助かることはありません。その場合も依頼と同じレートで、1つ1000ゴールドになります」


「そうですか・・・、では」


俺は胸元から追加の魔石を取り出し、机の上に並べた。

そこには追加でさらに20個の魔石。



「す、すごい!こんなにたくさん!」


ラミアさんが叫ぶ。

それにより周囲の視線が俺に集まる。


「・・・ラ、ラミアさん。少し静かにお願いします。」


「ごめんなさい、これはグレイさんが一人で狩ったんですか?」


ラミアさんが机の上のゴブリンの魔石に視線を落とす。

さきほどより努めて声を落として質問してくれている様子だ。



「そうです。俺一人でやりました・・・もしかしてなにか問題ありましたか?」



俺は心配になり、尋ねる。

この依頼には下限5体という規定はあったが、

その外には何もなかったはずだ。


「問題、はないですけど。ゴブリン25体って言えばパーティを組んだ魔導士が一日がかりで倒すゴブリンの数ですよ。それをお一人でなんて・・・」


ラミアさんが驚きの表情を浮かべている。


「・・・ちょっと工夫をしまして。運が良かっただけです」


俺は答える。

結果的に大ネズミ作戦は大成功だった。

あの後も次々とゴブリンが集まってきて、

ほぼひっきりなしといった状態だった。


俺はそれをただ崖下へ突き落すだけ。

簡単な仕事であった。


「でも、それでも凄いです。グレイさんは本当に名のある魔導士さんとかではないんですか?Eランクの魔導士ではここまで出来ません、普通は」



ラミアさんがキラキラした目で俺を見てくれる。

その様子を見て気が付いた。


うーん、これはまずいな。

どうやらラミアさんは俺が正面からゴブリンと戦って、

25頭も討伐したと思っている。

俺はただ罠を仕掛けただけなのに。


今さらそんな訂正も出来ず、

ラミアさんは俺を称賛し続ける。

その純粋な瞳を正面から見ることができなかった。


再び俺の心に罪悪感が生まれる。


俺は報酬を受け取ると、

ラミアさんから逃げるように魔導士ギルドを後にした。


「面白かった!」「続きが気になる!」といった方は、


広告の下にある☆☆☆☆☆からの評価や、ブクマへの登録をお願いいたします!


執筆の励みになりますので、何卒お願いいたします!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ