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【配信デスゲーム】モンスターに弱いオワコン侍、探索者同士の殺し合いでは最強でした~古流剣術は人を斬るための技だった~  作者: 緋村 獏


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2/11

では始め


「——人間のことを、よく知りたくてね」


魔王が口を開いた。


「特に、感情というものは難しい…。研究熱心なんだ、私は」


研究? 何言ってんだ。


「ここにいる者たちは皆、四人一組だ」


視線が這うように、俺たちを——この場にいる全員を見渡した。


「最後の一組になるまで、殺し合ってくれ」


は?

馬鹿かこいつ。そんなの誰がやるかよ。


「もちろん褒美はある」


「財か、力か。不老不死は……完全とはいかないが、できる限り近い状態にはできる。何でも相談してくれ」


ざわつきが広がる。


つか、全員でやればワンチャンないか?

何人か死ぬかもしれねえけど、誰か…


俺か……俺が行くか……?


 

「みんな全員で倒すぞおおおおお——ゔぇっ!」


ギュルルルル……ヂュッ。


叫んだ奴の首が、ねじ切れて飛んだ。


「きゃああああ!」


隣にいた女が悲鳴を上げる。


 

——あっぶね。

俺、今、声出そうとしてた。死んでた。


汗が噴き出した。


 

魔王がため息をついた。


「四体も処分しなければならない……無駄なことはやめてくれ」


四体?

今、四体って——


「いやぁぁぁ!! 私、私たち三人でもやれます! 助けてください!!」


悲鳴のような声。

さっき首が飛んだ奴のパーティだ。残り三人。


そういうことか。四人一組じゃないと、ルール外。

ヤバい。殺されるのか?


「……」


魔王は顎に指を当てて、少し考えた。


「よし、来い」


三人の体が、見えない力で引き寄せられた。足が地面を滑り、魔王の前に並ばされる。


「剣を持っているお前。隣の女を殺せ」


魔王が言った。


「よく見てほしい。ルール説明だ」


——体が硬直した。

首が、視線が、強制的に魔王の方を向かされる。逸らせない。


剣士は震えて動けていない。

 

「まだか? まあいい。こうだ」


剣士の腕が、剣を振り上げる。


「体が勝手に……! あぁっ避けて、避けて!!」

「ダメ、体動かないよ! いや……きゃぁぁぁぁ!!」


ズシャッ!


仲間を斬った。

その後、剣士の体が淡く光った。

 

——うっ、吐きそう。


「どうだ。体が軽いだろう」


魔王が剣士に語りかけた。

そして俺たちの方を向いた。


「レベルアップだ。一人殺すごとに、能力の全てを一割引き上げる」


剣士は震えていた。血まみれの剣を持ったまま、動けずにいた。


「以上だ」


魔王が残り二人に目を向けた。


「役に立ったぞ」


「あ、じゃあ俺たち——」


ギュルルルル……ヂュッ。


 

「ゔぉえっ」


ヤベェ。ゲロ出た。


「はっ……はっ……」


くそっ、服についた。


 

「では——始め」


魔王が手を叩いた。


パンッ。



シュッ——


 

視界が切り替わった。


ここ……元いた場所だ。

体も動く。


周りを見渡した。みんないる。全員、汗だくだ。

ゲロは……俺だけか。


「どう……する……」


声が震える。


「待って、配信……切れない」


リンがカメラを確認していた。配信中のランプが点灯したまま。

コメントが流れ続けている。


『ゲロ侍くっせ』

『ゲロふけよ』

『企画おもろいぞ』

『爪痕残してけ』


「ざけんな! 企画じゃねえって!」


思わず叫んだ。


『はいはい』

『大根乙』

『大根侍』


「……多分、コメントも観測対象」


アオイが静かに言った。


「クソッ!」


ヤバい、落ち着け俺。

どうしよう。どうすればいい。


「と、とりあえずこの部屋デカくて落ち着かねえ。移動しようぜ」


「……了解」


全員が頷いた。隣の部屋へ向かう。

通路を抜けた直後——


ドォン!!


「ヤベェ隠れろ! 隠れろ!」


岩陰に身を投げた。


さっそくやり合ってやがる。嘘だろ?

四対四の殺し合いが、もう始まっていた。


 

「オラァ!」


剣士同士が斬り合っている。


少し右側が優勢か?

踏み込みが深い。押している。


その横では、タンクを壁にして魔法の撃ち合いが続いていた。

火球が飛び交い、石畳が焦げる。


「ぐあっ!」


片方の剣士が斬られた。腕から血が噴き出す。


「ヒール!」


すかさず仲間が回復をかけた。

傷口が光に包まれ、塞がっていく。


決定打がない。

これは長引くか……?


 

しかし、すぐに展開は動いた。


右側の剣士が、相手を斬った勢いのまま蹴り飛ばした。

よろめく剣士には目もくれず、そのまま駆け出す。


 

狙いは——そうか、ヒーラーか!

 

タンク気づけ! バカ、ヤバいって!


ズドッ!


鈍い音がした。

ヒーラーの首に、剣が突き刺さった。


「が、ぁ……」


血が吹き出した。

回復の光が、ふっと消える。


その後は、一方的だった。


残り三人で応戦していたが、ジリ貧だった。

回復役を失ったパーティは、一人、また一人と倒されていく。


最後の一人が崩れ落ちて、戦闘が終わった。


「はぁ……はぁ……」


勝った方のパーティも、だいぶ消耗している。

膝に手をついて、肩で息をしていた。

ヒーラーを落とした後もかなり粘られたからな……。


剣士とキャスターの体がわずかに発光したように見えた。

多分、レベルアップだ。

 

 

いてっ。


リンに脇をつつかれた。

何か指差してる。


 

配信画面?


 


――――


 

『漁夫キターーー!!』

『漁夫いけ!!!!』

『あるあるあるある』

『今だろ今』

『オワコン侍爪痕チャンス』


 

――――


 

【配信】封鎖ダンジョン総合★3【バトロワ】

【悲報】黄金拳、開始3秒で全滅wwwwwwww

【議論】これ企画?ガチ?判断つかんのだが

 

【読者の皆様へのお願い】



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