三話:朝ごはんはレーション!
セラに【使い捨て】について説明しみんながフリーズしてる間に退室したレクス
報告書もそうだがセラについて調べるためだった
「…………のってないな、隊長に据えられるくらいだから軍に記録があると思ったけどなら公式戦は…………? …………ないな。仮にも特務隊の隊長がこんなに情報でないことあるのか…………?」
自室の軍部ターミナルで新しく着任したセラ・イリオスのことを調べるも軍在籍記録、公式戦ともにセラの情報は出てこなく、出てきたのはエルスート共和国士官学院第二分校中退の情報が出てくるのみ
中央から送られてきたとはいえどんな真っ黒い腹を持ってるかわからないため情報が欲しかったため情報の少なさに頭を抱えているとレクスの部屋にカイルが入ってきた
「よっす! 報告書どんなもんよ? …………ん? 何何、軍部在籍記録とか公式戦調べてんの珍しいじゃん普段こういうの興味ないよな?」
「報告書はもう終わった。それはセラ隊長のことを調べている」
「隊長の? なぁんでよ? いい人そうだったじゃん? 前のよりマシだぜ?」
「どんな腹を持ってるかわからないから徹底的に洗っているんだが情報が士官学院の時のやつしか出てこなくて困っている」
「士官学院の? へぇ~セラ隊長第二分校の出身なんだ?」
「カイルは確か本校だったか?」
「そうだぜ俺は本校だぜ、俺も第二分校が良かったんだけど実家が貴族だから本校に無理やりだったお前は?」
「…………そうか、俺は【使い捨て】だからな学院は出ていない、簡単な知識と操縦を教えられて実戦に駆り出された」
「うわっまじかよ、うちの親父も【使い捨て】制度に反対な訳だ」
入ってくるなり報告書の進度を訪ねてくるカイルだが既に報告書は書き終えているというレクスに相変わらずだなぁと思いつつ軍部ターミナルを除くと普段任務関連以外に興味を示さない
レクスの軍部ターミナルに移されているものを見て驚いた
「ん? セラ隊長、これカリハ女王の同期じゃね?」
「…………ほんとうだな」
カリハ・エルスート、現在のエルスート共和国の若い女王である。士官学院卒業後女王に就任し当時停滞していた戦線を押し上げた傑物である
「もしかして、友達だったり?」
「まさか…………いや女王の性格ならありえるな」
カイルの言葉に笑って否定するレクスだが女王の性格を考えて否定できないと思った
女王の武勇伝はたくさんある、士官学院の同期達を率いて教官たちに悪戯で寝不足にしたとか、戦線を押し上げるために自ら出陣して後続部隊を置き去りにした等破天荒な武勇伝が語りきれないほどあり優秀ならば【使い捨て】ですら登用する人だ
学院全員と友人でもおかしくはない
「まさか…………女王の命令とか?」
「…………ありえなくはないが貴族のお前のほうがそこらへんはわかるだろ」
「実家とあんまり連絡取れてないしなーでもウチの部隊元々女王の秘匿部隊じゃん?」
「…………ああ、女王が忙しいから放置されてるけどな」
特務隊第零分隊は女王がもつ戦力だったのだが女王の公務が忙しく指揮をとれていないのが現状である
そのことを思い出したカイルはため息をつく
「その女王の部隊の現状がこれとか」
「それを言うなよ今じゃ立派な左遷部隊だぞ」
そのあと部隊の現状を思い出しながらため息をつき二人は解散したのだがレクスの頭を悩ますことは次の日の朝にも起こった
「レクスくん! 隣いいかな?」
「…………セラ隊長、部下の俺にくん付けは不要です。ここじゃなくても他の席空いてますよ」
「じゃあ座るね! レクスくんレーションなの? 普通の食べなよお腹すくよ?」
レクスが朝食をいつも通り食べているとセラがお盆を持ってやってきた
相席の相談をされたので遠回しに他の席へ行けと答えたレクスだがセラは気づいているのか気づいていないのかは分からないがレクスの隣へと座りあろうことかレクスの朝食に口を出してきた
(他の席へ行けって分かんなかったのか?)
「…………朝からそんなに食べませんので、隊長こそ食べすぎののでは?」
「えーそうかな?」
レクスの朝食はレーション食エルスート共和国がまだ日本だった時にアニメ等でよく描写されていたあれである
対してセラはベーコンと野菜のキッシュ、黒鳥の煮込みスープ、バタークロワッサン、デザートに卵プリンと多くのものをお盆に乗せている
レクスは取らなさすぎではあるがセラも食いすぎである
「隊長はいつもそんなに食べるんですか?」
「そうだよ! たくさん動くからね!」
「よく、そんなに食べて太りませんね…………」
「若いっていいな」
後からやってきたヴァイスとエリナは苦笑い心なしかエリナはセラをにらんでいる
何の事かわからないセラは首を傾げるがエリナは沢山食べるのにスタイルがいいセラがうらやましかったりする
「レクスはまたレーション食か? もっと食えって! 俺の少しやるよ!」
「いえヴァイス主任気持ちだけ受け取っておきますこれ以上食べたら吐きます」
「そうか?」
レクスの食事を見てヴァイスは自分のメニューから分けようとしたがレクスにはやんわりと断られた
レクスは食べ終わると食器を片付け訓練室へと向かうのであった




