表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/91

初仕事はキノコ狩り? ⑤

帰り道、俺は戦利品のキノコの欠片を布に包みながら、ふと思う。



「……これ、炒めたらうまそうだよな」



無毒化された毒胞子は、どこか香ばしい香りさえ漂わせていた。



「くっそ、俺……もしかして、毒にハマってない?」



ギルドに戻った俺は、キノコモドキとその上位種の討伐報告をし、銀貨を受け取った。



職員の女性がぽかんと口を開けたままだったのは、ちょっと面白かった。



「あなた……ほんとに初心者ですか?」



「……毒キノコに育てられたんで」



その日、俺は決めた。

毒の魔物は美味しいし、報酬もいい。毒耐性は役に立つ。

毒に関する本を読んでみたくなった。

錬金術を学べば自分で毒薬を作れるのだろうか?



俺の冒険は、少しだけ変な方向に走り出した。



でも、これが俺の道なんだ。



毒と共に生きる、変人への第一歩である。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ