表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/91

初仕事はキノコ狩り?①

「ふはぁ……やっと、まともな布団で寝た気がする」



朝、硬いベッドの感触に目覚めながら、思わず漏れたのはそんな言葉だった。

もっとも、布団と言ってもギルド宿の簡易ベッドで、藁と獣毛が混ざったクッション性ゼロの一品だ。けれども、地面の上に葉っぱを敷いた寝床に比べれば、天国のように感じるのが人間というもの。



「よーし、今日も冒険者生活を始めるぞ!」



着替えを済ませ、少しだけ顔を洗い、宿を後にする。向かう先はもちろん、《冒険者ギルド》



ギルドは、冒険者たちが依頼を受けたり報酬を受け取ったり、情報を交換したりする拠点。朝から賑わうその建物の中で、俺は早速、掲示板に貼られた依頼書の群れを見上げていた。



「うーん……さすがにいきなりドラゴン退治はないとして……お、これとかいいんじゃない?」



俺の目に止まったのは、《キノコモドキ》なるEランク魔物の討伐依頼。森に生息するキノコ型のモンスターで、空気中に毒胞子をばらまきながら、ぷよぷよ跳ね回るやつらしい。



報酬はまずまずだが、依頼書にはしっかりと「※毒の対策をしてください」と赤文字が添えられている。



「毒……対策、ね」



くくっと小さく笑ってしまう。



森でのサバイバル中に何度も毒キノコ、毒草を食べ、、毒虫に刺された俺が、いまさら毒キノコなんぞに怯える道理はない。



むしろ、今ではちょっとした毒なら無害どころか、どこか美味く感じてしまうくらいだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ