表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/91

恐怖に火を灯す⑤

ギルドに戻った2人は、無事に討伐報告を済ませ、報酬を受け取った。



「岩甲トカゲを倒したのはリーナだし、俺は逃げ回ってただけだから、3:7位でいい?もちろんリーナが7ね」



「え? パーティでしょう? ポーションも沢山貰っちゃったし。半分こです」



「そっか……じゃあ、そうしよう」



渡された報酬袋を受け取りながら、カイは照れくさそうに笑った。



「一時的に組む約束だったから、これでお別れだな。今日はありがとう」



そう言って背を向けようとしたカイに、リーナの声が届いた。



「……待ってください!」



振り返ると、リーナが真っ直ぐな瞳で見つめていた。



「私は今まで毒が怖くて、魔法にも集中出来ずに……足でまといとして扱われてきました。

でも……カイさんといると毒が怖くない。自信を持って思い切り魔法が使えるんです。だから……」



一呼吸おいて、顔を少し赤らめながら言った。



「……私と、正式にパーティを組んでください!」



カイは一瞬呆気に取られたが、すぐに満面の笑みを浮かべてうなずいた。



「もちろんだ、リーナ!」



こうして――毒と魔法のパーティが、正式に結成されたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ