表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/91

恐怖に火を灯す①

⸻翌朝


「依頼の再挑戦をお願いします……!」



受付嬢は書類をまとめながら顔を上げ、カイと、それに付き添うリーナを見て目を丸くした。



「……岩甲トカゲの依頼ですか? 前回で懲りなかったんですか? あの魔物、毒まったく効きませんよ?」



口調は丁寧だが、どこか茶化すような響きが混じっていた。



「分かってるさ。でも今回は強力な助っ人がいるからな」



そう言いながら、隣にいるリーナへと目線を送る。受付嬢は彼女の顔を見て「あら」と軽く頷いた。



「リーナさん…なるほど、前に運び込まれた時より、ずいぶん元気そうです」



「はいっ。カイさんに助けてもらってから、少しずつですが冒険者としてやっていけるように……」



リーナは照れ臭そうに答えたが、受付嬢は笑いながら依頼書を手渡してきた。



「それじゃ、討伐再挑戦を受理します。くれぐれも、無茶だけはなさらぬように」



「はいはい。無茶は……ほどほどにな」



受付を済ませたカイとリーナは、そのままギルドの一角にある長椅子に腰を下ろし、依頼の詳細を確認しながら作戦を立て始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ