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出会いは毒の香りとともに⑤

「はい、これで受付は完了です。あとはギルドマスターに報告してください」



カウンターの向こう側で丁寧に話す受付嬢の声が、どこかピリついていた。



カイは傍らにいるリーナをちらりと見る。

傷だらけの身体にぼろぼろのローブ、そしてまだ震えの残るその足取り。彼女の様子は明らか異常だった。



「……どの面下げて帰ってきたんだって顔、してません?」



受付嬢の視線の先には、リーナを置き去りにして戻ってきた三人組の冒険者がいた。

彼らは、勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、ギルド内で仲間と話し込んでいる。



「マジで大群だったんだって!ポイズンスパイダーがワラワラと襲ってきて、全滅しかけて……あいつ(リーナ)とはぐれたのも不可抗力なんだって!」



「そうそう、俺たちだって死ぬのはごめんだし」



「あいつらの話、嘘ばかりだな」



カイは黙ってリーナの肩を支えながら、ギルドマスターの部屋に向かった。


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