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出会いは毒の香りとともに②

「よし、まずは麻痺毒。これは定番。次に、激痛が走る毒……名前どうするか……“ジゴクノウズキ”とか? 中二っぽくていいな。あと、酩酊させる毒は“フラフラポイズン”で決まり!」



カイは集めた素材を机の上に並べながら、調合器具を慎重にセッティング。キノコモドキから抽出した成分、毒キノコの粉末、ウツボグサという毒草を煮出した液体などを順番に混ぜていく。



「ふっふっふ……これが完成すれば、毒による狩りが捗るぞ……!」



その表情はどこかイッていた。誰もいない部屋で独りニヤニヤしながら毒を作るカイの姿は、完全にヤバい奴そのものだった。



しかし調合自体はうまくいき、3種の毒薬が無事完成。本人いわく「失敗しても自分で飲めば毒耐性レベルが上がるかもしれないし」と、失敗を恐れないぶっ飛んだ姿勢が自信の裏付けとなっていた。


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