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魔法少女が死んだ  作者: 蟻
MA管理局の機密情報
10/11

国家機密 【MA兵器化計画】 重要資料

MA(マジカル アビリティ)

MAは満16〜18歳の少女の

脊髄液に含まれる成分のことを指す。

これらは強いエネルギーを作り出す特殊物質であり、

MHGモデルとの併用を懸念されている。


MAを抽出する時に少女への負担が大きい。

今後は痛覚が麻痺するよう、

麻酔も混合させて使用するように。


MAは3時間ごとに新しく生成される。

少しも無駄にしないよう、

常に消費し続けなればならない。


少女たちの死後、MAは更に爆発的な変化を遂げる。

まず、他の物質と合わせることで

様々な形に変化することが可能。

固体・液体・気体など、

物質の状態によってもMAは変化する。

今後の研究に期待。


MAには相性値があり、

まだ正確には把握しきれていない。

MHGモデルの改良や少女たちの選出を

今後とも研究することが求められる。


【少女たちの処分について】

19歳になった少女はMAを生成しなくなる。

しかし、魔法少女のことを

知ってしまった少女は処分する他ない。


彼女たちの栄光と勇敢さ、

そして新たなる時代の糧となってくれたことを忘れぬよう。


少女の死体はMA状態反応実験へ移行。

死亡確認がとれたら直ぐに運ぶように。


【MA兵器化計画】

国家にとって守らねばならないのは国民の安全である。

他の国との友好的関係を気づくためにも、

我々は軍事に力を入れなくてはならない。

あくまで我々が望むのは平和的な世界だ。


魔法少女の存在が、我が国の権力となり

世界の平和のためでもある。


戦車や銃は必要ない。

我々に必要なのは魔法少女という正義の存在のみ。

そして、魔法少女たちにも世界の平和について

真剣に考えていただく必要がある。


そのため、我々は魔法少女たちに

MA状態反応実験で生み出したものを

倒すよう指示する。


彼女たちの悪を打ち倒す心が結束してこそ、

この『MA兵器化計画』は成功するものだと

信じているからだ。


【魔法少女たちの管理】

彼女たちにはあまりストレスを与えないよう、

望むものを与えてやるように。


《与えてはいけないものは以下の通り》

・刃物などの凶器

・ロープなど紐状のもの

・外部と通信ができるもの全て

・薬物などの違反物

・薬は医者から投与されるもののみ許可

・花火・ライター・タバコなど、火気厳禁のため

・アルコール


その他、与える時は確認を得てから渡すように。

保護者からの差し入れも確認が必須。

必ず怠らないように。




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