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軸がブレブレ草  作者: 16果健康
1/3

現在

30歳、独身、童貞。

本当にコミュ障ってわけじゃない。

気弱そうな、いわゆる文系みたいなやつとは上手く話せる。

だって、見下してるから。

でも、昔でいういわゆるウェイ系には、全くうまく話せない。

周りの見下してたオタクはどんどん結婚してく。俺は未だ童貞。

マッチングアプリをしてみた。出会う女性は、俺と同じやつ。手当たり次第にイイね!おしてる女だけ。そんな女たちとすらうまく話せない。趣味もないから、共通の話題もない。

一個だけ、饒舌に話せる話題がある。仕事の、話だけ。他に何もない。


年功序列だけで少し資格が上がった。仕事が集まって、忙しくなった時期があった。

22時まで働いて、土日も家に仕事を持ち込んで、サービス残業。


そんな仕事もひと段落した。散関期だ。

そんな時にちょっと、なんとなく。本当になんとなく、今まで使ってなかった在宅制度を利用してみた。


ふと、夜。アパートで、寂しいな。そう思った。


もう、止まらない。毎日、仕事場とアパートを行き来する毎日。土日、やることなんてない。こんなにも地球は大きいのに、俺の生活は仕事場とアパートとその間の道だけしかない。大きな不安が、俺を襲った。


涙が、止まらない。耐えきれず、外に出た。

あてもない。ただ、近くの寂れた商店街に向かう。

どうしてこうなったんだろう、備忘的に半生を、省みたい。

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