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不思議夢白書  作者: ゆきゆうな
3/12

優雅な朝食?

「おはよう、裕樹」

ゆっくりと穏やかな声で新聞を読んでいた親父が声をかけてくる


「おはよ」

俺はまだ目が覚めず、ぶっきらぼうに返事するのだった


朝飯は、ホットケーキにウインナー、スクランブルエッグ、ほうれん草のバター炒め、それとカフェラテだ

朝飯はいつも親父が用意してくれる

スクランブルエッグは絶妙にふわふわでウインナーはタコになっている

ほうれん草も最高の味付けだ

我が父ながら、料理の腕は一目置いている

だが、たびたび忍ばせてくるキャラを模したメニューは…親父の趣味ではない…と思いたい(ホットケーキは人気アニメのキャラアートが施されている)


それをもくもくと食べていると

「お兄ちゃん!ご飯たべたらさっさと着替えてよね!いつもみたいなだらしないカッコはだめだよ!」

バタバタ家中を走り回りながら口もうるさいものだから、賑やかを通り越して騒音だ

これがなければ優雅な朝食なんだが…


「うーい」

これ以上うるさくされてはかなわん

俺はちょっといそいで朝飯をかきこむのだった

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