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不思議夢白書  作者: ゆきゆうな
10/12

社畜の性

訳がわからなかった

10年前に死んだはずの母さんが

さも当然のようにいて

親父も妹も、それが当たり前のようにしていた

これは夢なのか?それとも死んだと思っていたのが夢なのか?


ありえないくらい混乱していたが、これも社畜の性というか

もしこの今が夢だとしても真面目に出勤せずにはいられないのであった


会社、同僚、上司そのなにもかもがいつもどおり

手掛けている企画もそのまんま

こうやって仕事をしていると朝のことが嘘のように感じる


そうしていつもと同じように仕事をこなし、2時間ほどの残業を終えると

帰宅の途に…

着く前に、行ってみたいところがある


それは、母さんの墓だ


コンビニでカフェラテを買い、見慣れた道を通る

駐車場に車を停め、すこし長めの階段を登る

いつもは昼間に来るからか、もう夜とも言える薄暗い墓地は、雰囲気が違いすぎて、怖ささえ覚える…


その恐ろしさをカフェラテで流し込みながら歩く

そして、家族みんなで決めた母さんの墓の前についた

はずだった


そこにあったのは

いや、正しくはそこには

更地しか、なかった

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