収穫
目を輝かせて走る自分を落ち着かせながら歩くティアさんと、楽しそうに自分を見つめるマリヤ。
ギルドにつくと、マリヤは1人で行ってしまったのでティアさんと2人で石好きの人を探すことになる。
ティアさんに手を引かれながら2階に上がっていく。
広場のような2階には、多くの机といすが並んでおり、まるで宴会場の様だ。
ティアさんは周りを見渡し、歩いている女性を1人見つけるとその人の元へと小走りで駆け寄っていった。
その女性は自分とティアさんを見て驚いた顔をした後、ニヤつきながらティアさんと話をしていた。
女性が指を遠くの机を指し、頭を下げて歩いていった。
自分もティアさんに手を引っ張られながら女性に頭を下げて、歩いていく。
女性が刺した机には少し高齢の男の人が一人で座っていた。
ティアさんはその人に後ろから声をかけると、近くの椅子に座る。
自分は立ったまま、2人を見ていた。
ティアさんは自分といるときにはあまり見せない、子供っぽい表情でその人と話している。
自分は少し離れた椅子に座って二人の様子を見ていた。
少しすると、2人とも立ち上がったので自分も立ち上がり、ティアさんに近づいていく。
男性と握手をして、自己紹介をした。
「ティアがお世話になっております。」
丁寧に言った男性からは、大人の気品が漂っていて、なぜか緊張してしまう。
そのまま2人は歩き出し、そのあとをついていく。
ギルドを出て住宅街のほうへ少し歩いたところにある家に案内されてはいる。
そこにはとても多くの医師が飾られていて、思わず見とれてしまう。
「それで、必要な鉱石というのは?」
と男性が切り出して周りを見渡すが、目当てのものは見当たらない。
「色は白か黄色で、独特なにおいがする鉱石とかってありませんか?」
「あああの石かね。」
間を置かずにそう呟いて歩き出す男性。
部屋の奥にあった扉をあけ、地下への階段を降りる。
地下にはまた別の大きな部屋があり、そこにもさまざまな種類の鉱石が置かれていた。
「匂いが強いものなどはここに置いてあるんですよ。」
そう言って自分は男性が指した指の先にあるものを目を輝かせ、顔をしかめながら見つめる。
「これをいただきたいんですけど・・・」
そう、申し訳なさそうに言うと
「持っていきなさい。
ティアが迷惑かけとるんでしょう。
あの子は昔から何でも一人で抱え込んでしまうから。
あの子の力になってあげてくれ。」
自分の手を力強くつかみ、目を見て言う男性。
それに対して自分は
「はい。
自分が付いていますので。」
そう、自信をもって答える。




