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抜けた先は地獄?

他にも気になるところもあるが風が流れていくる先に進む。

広い空間の奥にある続きの通路を通って進んでいく。

この通路はさっきまでの通路より広くて舗装されておらず土がむき出しだった。

さらに後ろから血の臭いがする程度で下水道特有の気分が悪くなる臭いは

ほとんどしなかった。


「ここはあの嫌な臭いもしないし、壁はそのまんまなのね」

「な、なんでここだけこんな感じなんでしょうか?」

「あ、あの子達が通れるぐらいの広さだから、多分……」

「確かにこの広さなら通れるだろうからそれだろうな」


って事はここはもう下水道から外れてるって事だろう。

どこに出るかはわからんがマッピングも兼ねて行くべきだろう。

特にキメラゾンビがいるわけでもなく、肉ヘドロが転がってるわけもない

障害になる者もなくずんずん進んでいくと光が見えてきた。


「も、もう外なんでしょうか?」

「……いや、何とも言えないがとりあえず、シェシュル光を消してくれ」

「わ、わかりました」


手遅れかもしれないがここでこちらの位置を示す光は消しておいた方が良いだろう。

消し終わってからゆっくりと進んでいく。

通路を抜けた先には日差しが射した広い場所だった。

天井も結構高い上に俺の倍近い高さの入り口が複数ある。


「アヤカ、ここはどこかわかるか?」

「ここは……確か城の――――――」


アヤカがどこか言おうとしたところで複数ある入り口の一つを潜り抜けて

人型の巨大な何かが現れた。それも複数………。

角が生えているって事は……こいつらも鬼か。

キコがいればまだ話が出来たかもしれないがこちらを敵視する目をしている時点で

話して解決は恐らく無理だろう。


「オ、オーガ……それも…こんなに…!?」

「慌てるな……変に動かれるとこっちが対処できなくなる」


シェシュルが逃げようとするのを止める。

守る際に守る対象に変な動きされてしまったら守れるものも守れない。

さぁ、どうする。来た道を戻るべきか?

……それが考えられる中で一番安全な方法だと思うし

同族のキコなら話が出来るはずだから戻ってくるまで待つのが妥当だろう。

ここは逃げ――――――ッ!?!?


すぐに3人を抱えて、鬼がいないところへ跳ぶ。

跳んだすぐ後にいた場所には巨大なこん棒が吹っ飛んできて入り口を破壊する。

あんなんあたったら俺はともかく二人はひき肉確定だぞ……。


「あ、ありがとう。ケン」

「気にすんな……それよりアヤカ、お前ここがどこかわかるんだろ?」

「う、うん」

「じゃあ、二人は任せる。二人の事頼んだぞ」

「え……?…え!?」


ここは俺が足止めして3人に先に進んで貰うしかない。

4人で逃げるのは多分無理だろうからな。


「……ケン、あんた死ぬ気じゃないよね」

「当たり前だろ、そこで思考が追い付いてないやつ連れて早く行け」

「わかった、シェシュルと……アヤカ早く行くよ」

「わ、わかりました、ケンさん。死なないで下さいね」

「お前らもな」


死亡フラグのような事を言われたがそんなフラグへし折ればいいだけだ。

俺は鬼達が3人を追いかけないように三人が行った出口の前に仁王立ちする。

それを見た一番前の鬼は目を丸くしたかのような顔をする。


「……我達相手に殿か」

「当然、3人を追いかけさせるわけには行かないんでな」

「一人に多数で攻めるのは我達の流儀ではない。

ましてや我達より脆き人間一人を袋叩きにするなど良い笑い者よ」


そう言うと一番前の鬼が一歩出てくる。

俺相手には一人で十分ってか……。


「舐められたもんだな……」


向こうが動く前にこちらが突っ込んで先制攻撃を仕掛けに行く。

向こうもすぐにそれに反応して拳を握り込み、俺へ向かって振り下ろされる。

それをすぐさま掌底で迎撃し、その腕をへし折る。

しかし、こちらの右腕にも衝撃が走る。

子供のキコの力であれだったからそうだと思っていたがここまで強いか……。


「ぐ、ぐおぉぉ……ッ!?」


骨が肉を突き出るような折れ方をしていて機能停止しているようにみえるが

キコの回復力からして放っておいたらすぐに元に戻るだろうから

腕のしびれなど気にせず、跳び上がって回し蹴りで顔面を蹴り飛ばす。

千切れ飛ばす勢いでやったんだが骨すら折れんか……!?

それでも、俺の倍はある巨体は吹っ飛んで壁に激突し、壁を崩しながら倒れる。


「ガッは……ば、馬鹿な…!?…に、人間がこのような……」


俺の動きを見てやられた鬼も見ていた鬼も驚きをあらわにする。

他を見たらわかるけど、鬼からすりゃあ人間なんて魔術使うだけでフィジカルは

からっきしなイメージだったんだろうな。

そんな想定外の人間相手に一部の鬼がこん棒や拳を握り、俺へと向かおうとしていた。

俺もそれを見て身構えたところで


「待て……お前達」


重い声が響いた。

そして、鬼達をかき分けて出てきたのは見るからに頭を張ってる風貌をした

他よりも屈強な肉体の鬼。こいつ………強いぞ!!


「相手が一人ならこちらも一人、ましてや人間相手だ。お前達恥を知れ」


それを聞いて、俺へ向かおうとしていた鬼達は委縮したみたいで一歩後ろに下がる。


「我達相手に殿を務めるその度胸、この肉体差で若い者とはいえ鬼を上回る力

……称賛に値する」

「そうかよ……」

「だが、称賛はあくまで称賛だ。貴様を突破させて貰おう」


そう言って頭らしい鬼は構える。

俺もすぐさま構えた結果、少し静寂が訪れ……同時に突っ込む。

言い方的にさっきのやつより格上のやつに真正面からやる必要なんてない。

真正面から行くと見せかけてさっきのように跳び上がって顔面を狙いに行く。

が、そいつを読んでいたのかはたまた反応したのかはわからないが

拳が俺目掛けて飛んでくるが、それは蹴りで軌道を無理やり逸らす。

しかし、それすら読まれてたのかもう片方の腕によって弾き飛ばされる。

勢いそのまま壁を叩きつけら、壁へめり込む。

い………っ!?………やってくれるじゃあねえか。

あいつの救出や王子への御礼参りも考えて余力を残しておきたかったが

そんな余裕はない事が分かった。ならばッ!!

壁から即座に飛び出て、その鬼へと突っ込む。

それを見て、鬼も俺を叩き潰すべく拳を握り振り下ろしてくる。

俺も踏み込んで、拳を握り締め迎撃に入る。

拳と拳がぶつかり合った結果、衝撃が発生し小さな瓦礫や砂を吹っ飛ばす。

さっきみたいに腕をへし折ってやろうと思ってたがやっぱ無理か……。

だったら、開いている片手を相手の拳に当てながら力を流すべく一回転する。

そのせいで鬼が体勢を崩したところで一気に突っ込み

鳩尾に飛び蹴りを喰らわす。


「ゴッッッ!?」


やっぱり人間と急所は一緒か。

仰け反り隙だらけの鬼へ追撃のために空気を蹴って加速しドロップキックで吹っ飛ばす。

さっき飛ばした鬼のように壁に激突し、壁を崩す。

が、倒れる事無くすぐさま体勢を立て直してこちらへ突っ込んできた。

マジか、俺まだ着地してないぞ。

だが、そんな事言っても相手が待ってくれるわけもない。

俺を吹っ飛ばすべく放たれた拳は空中を蹴って急速に落下速度を上げて回避する。

着地してすぐさまさっきと同じように突っ込んで跳び蹴りを鳩尾に喰らわそうとするが

体を捩じられて蹴りは肩に当たる。

こいつ…その体勢から致命傷を躱してくるか。

そして、鬼は肩に一撃を入れられた衝撃を受け流すべく一回転し

その勢いのまま俺に手刀を喰らわす。

余りの綺麗な動きに対応が間に合わず直撃する。


「ガッッッッ!?」


胸からベキベキと嫌な音がした後に吹っ飛んで壁へ叩きつけられて壁を壊す。

音からして肋骨を数本持ってかれたようだがそれでも即座に起き上がって

鬼へ向かって突っ込んで行く。

それを見て鬼が拳を放ってくるがそれは想定内だ。

今度は飛ばずに即左へ横飛びをして避けてすぐに右へ飛んで鬼の足へ近づき

足をへし折るべく勢いをつけたまま回し蹴りを直撃させる。

しかし、足は折れる事無く足払いの形になるがこれも想定内だ。

回し蹴りの勢いのまま一回転して勢いをつけて踏み込んで掌底を鬼へ喰らわす。

鬼を吹っ飛び壁を破壊しながら壁へ叩きつける。

追撃するべくすぐに突っ込むが

鬼もすぐに起き上がりこちらを迎撃するべく拳を握っていた。

上等ォ…だったら真正面から殴り勝ってやる!!

拳に力を入れ、迎撃に来た拳に向かって拳を放つ。


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