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続く朝食

酔っぱらいと化したラオージュを対処しながら朝飯は続く。

あの後結局折れて、唐揚げ(仮)の半分を持ってかれた。

旨かったのに……。

悲しみにくれていると次の料理が運ばれてくる。

こいつは知っている、ハンバーガーだ!ハンバーガーだ!!

今は懐かしきジャンクフード。元の世界だと良く友人と食ってたなぁ。

早速いただこうとするが……


「くれよ!」

「流石に1個しかないから無理だ。諦めてくれ」

「なんでだよーけちだなー」


ぐっ…懐かしき食べ物だから上げたくない。

だが、上げないとこの酔っぱらいはずっと引っ付いてくる。

どうすれば……など思ってると、バンデの方に料理が運ばれてくる。

目線で「ありがとな、坊主」と言いかかてくる。

感謝してるならこの酔っぱらいをなんとかしてくれよ……。


「おーバンデーー。いいもんくおーとしてるじゃないかー」


酔っぱらいは料理に惹かれてバンデ側に行く。やったぜ。

戻ってくる前に食べてしまおう。

隣から助けを求める声と目線が飛んできてる気がするが、聞かなかったことにする。

この間にハンバーグやらトマト?やらが挟まりまくった旨そうな一品。

思いっきり噛みつく。

パンはもちもち、ハンバーグは肉汁が溢れて、ジューシーで、

ソースはそんなハンバーグの味を引き立てている。

そして、野菜はちょっと脂っこい味を酸味で緩和している。

うまっ!?マジで、こんなうまいハンバーガー食べた事ないんだけど。

これは本当に進む進む。本当に生きててよかったと実感する程に旨い。

これはここに来るたびに頼もう。ハンバーガーはあっという間になくなった。

隣がどうなってるのか気になるのでチラ見すると立派な料理が酔っぱらいによって

蹂躙されていた。可哀想だが俺には助けられない。南無。


「こちら、ご注文いただいた料理になります」

「どうもー」


次に来たのはこれは鳥丸々1羽使ったローストチキンってやつだっけか。

結構な大きさだが、ハンバーガーで食欲が掻き立てられている俺の敵ではない。

手元にあるナイフとフォークで取り分けていく。

さて、いただきます。

口に運ぶと表面はパリパリで、中はアツアツだが弾力があって旨い。

うーーん、実に美味だ。だが、こうも肉が続くと野菜が欲しくなる。

追加注文でサラダをいくつか頼む。


「ぐ……酷い目にあった」


バンデがふらふらになりながらこちらへ向かってくる。

ラオージュは突っ伏して寝ていた。嵐はようやく収まったか。


「せっかくただで食えると思ったのに、ちくしょーー」

「運が悪かったな、代わりにこいつでも食っていいぞ」

「あぁ、ありがとうな。坊主」


泣きながらローストチキン(仮)を口へ運ぶバンデ。

俺がなんかしたみたいに見えそう。


「あー食いたかったなぁ」

「また金が入ったら奢ってやるから元気出せ」

「本当か!」

「あぁ、男の約束ってやつだ」

「絶対だぜ!楽しみにしてるからな」


元気を取り戻したようで何よりだ。

バンデに上げた分早く無くなった。次に来たサラダにローストビーフのような何かも

おいしくいただき、腹8分目ぐらいになったところでシェシュルの姿が見えた。


「よぉ、昨日ぶり」

「ケケケケンさん!?もう怪我はよろしいんですか??」

「王女様のおかげで後遺症残すことなく治った。流石は極術師様だぜ」

「ソ、ソラ王女に治療して貰えたんですか、なら大丈夫ですね。あ、あの方の

治療魔術は凄いですからね。同系統では右に出るものはいませんから」


そこまで言う程なのか、あの王女様。

そんなに凄いのなら、結構国力とかに関わってそうだ。


「そ、それはそうとして、ケンさんは今日はなんでここに来ているんですか?」

「飯食いに来たってところ。お前は?」

「ぼ、僕は今日もお金稼ぎに依頼でも受けようかなと思って来ました」

「そうか、15も年言ってないだろうに偉いなぁ……そうだ。手伝ってやろうか?」

「ほ、本当ですか?」

「あぁ、このままだと一日中ボーーッとしてるだけになりそうだし、いいよ」

「極術師に勝てる坊主が手伝うとなれば、1万人力だな。羨ましいぜ」


そんなに褒めても何もでねーよ。

ドアから再び開く音がする。振り向くとアシェルが入ってきていた。


「うっす、アシェル」

「ケンじゃん。あの怪我もすっかり治ったみたいね」

「あぁ、おかげさまでな。お前も依頼受けに来たのか?」

「あたしらはこれが仕事だからね、当然よ」

「ケ、ケンさんが手伝ってくれるそうですよ」

「本当!?あんたいれば、これとか一瞬で終わるんじゃない?」


そう言って、アシェルは依頼書の一つを指さした。

なんて書いてあるんだ、これ……?


「なんて書いてあるんだ、これ?」

「あー、これはね引っ越しの依頼よ」

「引っ越しかぁ。これをやるのか?」

「そうそう、あんたがいればすぐに終わると思わない?」

「量次第だが、すぐに終わると思うぞ」


家庭で出るものの重量なんぞたかが知れているしな。

さっさと終わらしてしまおう。

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