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兄妹喧嘩

「きゅあ!」


金色はよだれを垂らしてくちばしで攻撃してきた。


「くえっ!」


俺はくちばしでつばぜり合い…のような受け流しをする。こ、こいつ俺を殺る気だ。


「きゅあ!きゅあ!きゅあ!」

「くえ!くえ!くえ!」


キンキンキンと金色と俺のくちばしがぶつかり合い俺が後ろに下がっていく。ドンッと俺はぶつかる。そこにあったマイマザーの亡骸に。


「ん~~きゅあああああ~!きゅあっ!」

「くえっ!?く、くえっ!!」


金色がきりもみ回転しながらくちばし攻撃してきた。予想外の攻撃だったが俺はスレスレで回避出来た。今の威力の攻撃を食らったら死ぬか、大怪我だろういずれにしても喰われる。だが俺が避けたために


「きゅあっ!?」


ブスりとマイマザーの亡骸に頭が埋め込まれる。

おいおいあんな深く刺さるのか。きりもみ回転攻撃に驚愕する。俺は瞬時に距離を取り次の行動を考える。奴をどうにかして殺す方法を。もしくは逃げるか。……現時点の戦闘能力は俺より金色が上のようだ。。どうする?と考えていると。


「きゅあ!ムシャ!きゅあ!ムシャ!」


こ、こいつマイマザーを食ってやがる!


魔物は魔物を食べると魔力が底上げされる。レベルの高そうな巨体の怪鳥、マイマザーを食べたとしたら、雛としてはあり得ない経験値を得る。その結果奴の魔力が倍、倍、倍と膨れ上がっていく。まずいぞこれは。


「ぴ、ぴ、ぴえ~!」


茶色い雛は震えている。俺も死の恐怖を感じている。本能か、体中の羽が震えている。俺自体は食われても奴の体内で欠片になって生き残るかもしれないがな。それでも意識がふっとぶだろう。その間に金色が人間などに討伐された場合、魔石は道具にされてしまう。俺もジ-エンドである。意識が戻ったら魔剣でしたじゃ笑えない。


俺は逃げる事を選択した。今の俺は戦闘能力がない雛。奴に食われる前に逃げる。奴の反対に駆け出した。茶色い雛に向かって。


「ぴ!ぴえ!?」 

「くえっ!!」


俺は同じく食われる対象の茶色の首根っこを加え巣から飛びたった。I Can Fly~!飛べ!俺ええええ!!


「ぴえ~~~~!」

「くえ~~~~!」


俺達は悪夢の巣窟から飛びたった…

まっ逆さまに。雛が最初から飛べるわけないよね!


「きゅあ!ムシャ!きゅあ!ムシャ!」


落ち様に見た金色はマイマザーを夢中で食らっていたのだった。

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