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勇者が家にやってきた  作者: 相川イナホ
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またまた~ ベタなボケを~

 「玄関先でアレなんで、あがってよ」


 兄に言われ、靴のまま上がろうとするコスプレ外人。


 またまたー ベタなボケを。


 「日本の家ってあがる時には靴を脱ぐんですよ」


 こんだけしゃべれるんだから知ってる癖にーという顔でニヤニヤする兄。



 大人しく靴を脱ぐコスプレ外人。


 うわー 靴まで凝ってるわぁ。革で紐で編み上げとか、厚くてゴツイ靴底とか

まるで手作業なのに、職人技って感じだよね。


 「その背中のもおろしたら? 重いでしょ」


 コスプレ外人さんは素直に背中の剣ぽいものを下すと足元に置いた。

 うーんなりきってるね~。


 相手が外人という事で、対人恐怖症を刺激されないのか、兄の口もここ久しぶりに見る饒舌さだ。


 「いつもそんな恰好してるの?」


 兄の目がキラキラしている。

 案外とコミュニケーションに飢えていたのかもしれない。

 仕事上のつきあいがなければ、話をするのも気楽なのだろう。


 狭いダイニングの4人掛けの椅子をすすめられてちんまり座るコスプレ外人。

 なんか非常に居心地が悪そうだ。


 「そうだな。だいたいこんな感じだ」


 キョロキョロというか油断のない目で周囲を観察しているコスプレ外人。

 よほど珍しいのかな?普通の家なんだけど。

 それともそういう設定でなりきってるのかな?


 ピンポーン


 あ、今度こそピザがきたらしい。


 私は樋口さんを手に玄関に走っていった。



 ぐーーー


 コスプレ外人さんのおなかが再び、大きく鳴った。




 

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